「牢破りガンマン(64)」

I DUE VIOLENTI(伊)「二人の荒くれ者」、TWO GUNMEN(英)「二人のガンマン」劇場未公開、TV公開題名「皆殺し24時間」「牢破りガンマン」

カテゴリー(George Martin)

監督アンソニー・グルービー、脚本ヘスス・ナバロ、マリク・フォンダート、プリモ・ゼグリオ、撮影アルフレッド・フレイル、音楽フランチェスコ・デ・マージ、出演ジョージ・マーティン、アラン・スコット、スージー・アンダーソン、ホセ・ニエト、クリス・ヒュエルタ、パオロ・バーバラ

原題からわかるように保安官を演じるジョージ・マーティンとお尋ね者のアラン・スコットという2名のガンマンが手を組んで悪い一味をやっつける話。キャシディ(アラン・スコット)とテキサスレンジャーのローガン(ジョージ・マーティン)の二人は親友同士だったが、キャシディが殺人の罪で起訴され、挙句に刑務所から脱出したという情報を得て、ローガンはキャシディの逮捕に向かう。

ローガンはキャシディの逮捕に成功し、連行する途中に、未亡人メアリー(スージー・アンダーソン)が幼い息子を守って一人で切り盛りする牧場に立ち寄る。ところが、その夜、メアリーの牧場が謎の牛泥棒の一団に襲われる。キャシディの戒めを解いて二人で強盗を迎え撃つが、そのどさくさに紛れてキャシディは再び逃亡してしまった。しかし、キャシディは町の市長(ホセ・ニエト)と裏で手を組んだ悪女ステラとその兄(クリス・ヒュエルタ)から罪に陥れられていたことが判明する。

ラストはキャシディの無実を知った酒場の女主人(パオロ・バーバラ)をはじめとする町民の協力を得たローガンとキャシディが、集団対集団の銃撃戦を展開する。思いがけなく本作で活躍するのは女性、撃ち合いの前に女性たちが、包帯や薬品を準備して救護所を設けたり、子供たちを避難させたりするなどの丁寧な描写が見られる。最後に敵に致命的な打撃を与えるのもランプを撃ち落としてダイナマイトを炸裂させるパオロ・バーバラ演じる酒場の女主人の必殺の一撃だ。

モテモテのローガンを巡っての三角関係などはフランチェスコ・デ・マージの音楽もあいまって古き良き時代のアメリカ西部劇そのものの雰囲気。大勢の助力を頼みに戦うのでマカロニヒーローのイメージは希薄だが、撃ち合いは結構派手で楽しめる。倒れた保安官助手の拳銃を奪って脱獄しようとした市長が銃に弾が入ってないことに気づいてあわてて知らぬふりをしたり、敵の牧場に潜入したアラン・スコットが、置いてあったレーキを踏ん付け、柄の部分を顔面に当ててのびたりするという、漫画のトムとジェリーを思わせるようなおとぼけシーンも物語の流れに関係なく挿入されている。これは監督の茶目っ気の表れだろうか。