「生きていたいなら撃て!(67)」 

SE VUOI VIVERE, SPARA!(伊) 「生きていたいなら撃て!」、 IF YOU WANT TO LIVE…SHOOT!(英)「生きていたいなら撃て!」劇場未公開

カテゴリー(Sean Todd)

監督ウイリー・S・リーガン(セルジオ・ガローネ)、脚本ホセ・マリア・エロリエッタ、フランコ・ビアンキ、セルジオ・ガローネ、撮影サンドロ・マンコーリ、音楽バスコ&マンキューソ、出演ショーン・トッド、ケン・ウッド、リカルド・ガローネ、イザベラ・サボーナ、リック・ギャレット、ピーター・ホワイト、アドリアン・ミカントーニ、トム・フェルギー

「情無用のジャンゴ(67)」の原題が「生きていたなら撃て!」この作品は「生きていたいなら撃て!」となっており、間違えやすいので両者を混同しないようにしなければならない。流れ者のカウボーイ、ジョニー・ダーク(ショーン・トッド)は、ポーカーのいざこざで、ゲームの相手を射殺し、賞金稼ぎスターク(ケン・ウッド)とその仲間たちから追われる立場になる。賞金稼ぎ一味との銃撃戦で負傷したジョニーは、温厚な牧場主サム・マクゴワン(アドリアン・ミカントーニ)に助けられ、彼の牧場で働くことになった。マクゴワン牧場の一家から温かく迎えられたジョニーは、まだ幼いマクゴワンの娘サリー(イザベラ・サボーナ)から慕われるようになり、つかの間の安らぎを得る。

しかし、トラブルが一家に及ぶことを懸念したジョニーは、一家から離れることを決意するのだが、ジョニーが牧場を離れた間にマクゴワン農場は、地上げ屋マーロー(トム・フェルギー)の依頼を受けた山賊アルバレス(ピーター・ホワイト)に襲われサリーを除いて皆殺しにされてしまうのだった。サリーからその知らせを受けたジョニーは一家の復讐を誓う。と、ここまでは順調なのだが、流れが怪しくなってくるのはこれから。

政府の役人ドノバン(リカルド・ガローネ)の協力を得てジョニーはアルバレスの背後でマーローが暗躍していることを突き止めるものの、ジョニーは、アルバレス一味に捕らえられてしまい、後半は、ほとんど活躍の場がなくなってしまう。結局、ドノバンが彼をライバルと見なす賞金稼ぎスタークを仲間に引き入れ、マーローとアルバレス一味を同士討ちさせるという展開になる。アルバレス一味は全滅し、黒幕マーローもジョニーが足を引っかけて転んだ弾みに鎌で首を切って昇天するというトホホな決着。ジョニーはドノバンから救い出されるというヒーローしてはあまりに情けない有様になってしまう。

クライマックスは1対1の決着を望むスタークとジョニーの一騎打ちという本来の復讐戦とは無関係の対決。この決闘も救出の際に足に傷を負ったスタークと不公平にならないようにジョニーの手を縛って撃ち合うという拍子抜けする戦い。前半は、ショーン・トッドが、精悍なマカロニガンマンを演じているのだが、奇をてらった結末の処理によってマカロニウエスタンらしい格好良さが失われてしまった。この作品の1番の長所はノリの良いテーマ曲と格好良いタイトルバックにあるだろう。