「バンバンキッド(68)」

IL BANG BANG KID(伊)「バンバンキッド」、BANG BANG KID(英)「バンバンキッド」劇場未公開

カテゴリー( Guy Madison)

監督ルチアーノ・レリ、脚本ホセ・ルイス・バイオナス、撮影アントニオ・マカソーリ、音楽ニコ・フィデンコ、出演トム・ボスレイ、ガイ・マディスン、リカルド・ガローネ、サンドラ・ミーロ

マカロニにも様々な異色作があるが、この作品も特筆すべき異色コメディ。町外れにある大きな城に住んで君臨している大地主、ベア・バロック(ガイ・マディスン)には早撃ちの用心棒キシック(リカルド・ガローネ)がついており、保安官(用心棒?)として雇われた数々のガンマンたちの挑戦をことごとく退けていた。

そこにやって来た町の救世主は小太りの見るからに人の善さそうな中年男ニューベリー(トム・ボスレイ)。彼が凄腕のガンマンか?と落胆する町の人々をしり目に、ニューベリーは、運んで来た頑丈な箱から秘密兵器を取り出す。出て来たのはマシンガンならぬニューベリーに似せて造られた等身大のガンマン人形だった。ところが、バンバンキッドと名付けられたこの人形は、誰にも負けない文字どおりの早撃ちマシーンで、このロボットを駆使して彼は町の悪を一掃する。といきたいところだが、物語はそううまく運ばず、いざというときになるとすぐに故障してしまうこのロボットがてんやわんやの騒動を巻き起こす。

なんとか、バンバンキッドの力でバロックとキシックを逮捕するものの、実は町長の娘グエンダ(サンドラ・ミーロ)とバロックが愛し合う仲であることを知ったお人よしのニューベリーはこっそりと二人を逃がしてやる。そんな中キシックが牢を脱獄する。復讐心に燃えるキシックは、バンバンキッドに挑戦してくるが、バンバンキッドは故障して動かなくなっている。保安官ニューベリーは、自らがバンバンキッドに扮して殺し屋キシックとの対決に挑むことになるのだった。

主演トム・ボスレイの個性が作品にほのぼのとした雰囲気を与えており、悪役であるはずのガイ・マディスンが、結局は、おいしいところをさらっていってしまうラストも楽しい。うんざりする作品が多いマカロニコメディの中では、上質の部類に入るだろう。