「憎しみの長き日々(68)」

I LUNGHI GIORNI DELL’ODIO(伊)「憎しみの長き日々」、THIS MAN CAN’T DIE(英)「こいつは不死身だ」劇場未公開

カテゴリー(Guy Madison)

監督ジャン・フランコ・パルダネロ、脚本ルイジ・エマニュエラ、ジーノ・マンギーニ、撮影クラウディオ・チルチーロ、音楽アメディオ・トマッシ、出演ガイ・マディスン、ロザルバ・ネリ、ロバート・ウィドマーク(アルベルト・デラクア)、ピーター・マーテル、リック・バタグリア

主題歌がなかなか格好良く雰囲気を盛り上げるため期待させるが、内容はいまひとつ盛り上がりに欠ける。政府のために働いていた情報員マーティン・ベンソン(ガイ・マディスン)が、故郷に帰ると何者かに牧場が襲撃されて彼の両親は殺され、妹のジェニー(アンナ・リオッティ)は暴行されたショックで言葉を失っていた。マーティンはその場に居合わせなかった兄弟たち、妹スージー(ルチアーナ・ブリドウ)や弟ダニエル(ロバート・ウィドマーク)らと力を合わせて亡き両親の仇を討つ。牧場を襲撃した一味の手下トニー(ピーター・マーテル)を助けたことによりトニーは改心して、牧場銃撃の黒幕は、かねてからスージーに言い寄っていた武器商人グラハム(リック・バタグリア)であることを明かす。

凄惨な家族殺しの仇討ち物語だが、ホームドラマ風のつくりで全体的にほのぼのとした作品。前半はロバート・ウィドマークを中心とした一家が一味と対立する話が主でガイ・マディスンはあまり活躍せずアクションシーンに不満が残る。マーティンが帰郷してからも町に到着 するなり敵に捕らえられ、一家全員が縛られた状況で家に火をつけられてピンチに陥るなどなかなか意気が上がらない。あわやというところで脱出に成功した兄弟は、保安官の助けを得て酒場で撃ち合い一味を全滅させる。

仇討ちに保安官の助力を頼んだり、ラストの逆転劇のきっかけが気の抜けたラッパの音だったりと、脱力必至。ピーター・マーテル演じるトニーも怪我を負って寝ているだけの役回りでほとんど役に立たず最後まで気勢が上がらなかった。主人公がリンゴという名前で登場するバージョンもあるために“リンゴ”シリーズの一つとして数えられる場合もある。