「シスコ(66)」

EL CISCO(伊)「シスコ」、CISCO(英)「シスコ」劇場未公開

カテゴリー(William Berger)

監督セルジオ・ベルゴンゼリ、脚本パオロ・ロンバルド、アルド・グレシ、セルジオ・ベルゴンゼリ、撮影アルド・グレシ、音楽ブルーノ・ニコライ、出演ウイリアム・バーガー、ジョージ・ワン、トム・フェルギイ、ランベルト・アンティノリ、アントネラ・ムラジア

マカロニウエスタン専門俳優といっても良いくらい数多くの作品に出演しているウ イリアム・バーガー。彼は悪役、チョイ役、老け役、そして主役とマカロニでどんな役でもこなすが、これは彼の主演作。

身に覚えのない罪で縛り首を宣告されたシスコ(ウイリアム・バーガー)は処刑間際に逃走し、首に5000ドルの賞金が懸けられる。彼に罪を着せた真犯人を捜すシスコはかっての仲間山賊のカポバンダ(ジョージ・ワン)と保安官助手ボストン(ランベルト・アンティノリ)が共謀して銀行を狙っているという情報を得て、彼らの先回りをして金を奪う。奪った金を墓場に隠したシスコは、町の実力者バート(トム・フェルギイ)から、金を奪った犯人であることを見破られ、町を相手に銃撃戦を演じるものの多勢に無勢、撃たれて重傷を負ってしまう。しかし、シスコを陰で支えてくれていた酔いどれ医師のマーチン(ニーノ・ビンゲリ)の協力で死んだことにしてもらい墓場に身を隠すことに成功する。墓場で死体のふりをしたシスコは、ボストン、カポバンダ、そしてバートが裏で組んでおり、シスコに強盗の罪を着せた相手も彼らであることを知る。墓を暴かれて死んでいなかったことには気づかれたものの。姿を現したシスコは悪の一味と対決する。

シスコと金の在処を白状させようとかつてのシスコの恋人マリア(アントネラ・ムラジア)を拷問にかけようするバートとその手下たちを激しい銃撃戦で倒し、カポバンダ一味も一人で全滅させたシスコは、マーチン医師の計らいでマリアとの新たな生活へと旅立っていく。

撃ち合いのシーンは多く、新兵器の火薬を仕込んだ葉巻がここぞというところでうまく活用されている。しかし、豊富な撃ち合いシーンも工夫不足で単調にバンバンやり合うだけなので、いまひとつ盛り上がりに欠ける。さらに、悪党一味のはずだった副保安官ボストンとの決着をつけないままで終わってしまうなど、物語の展開に破綻を感じさせる箇所も多い。さらに、主人公のスタイルがぱっとしないのも本作品を味気なくしている原因の一つだ。ただし、さすがにニコライの音楽だけはトランペットを基調にした、哀愁漂う名曲だ。