「さあ、殺しの時間がやって来た(68)」

…E VENNE IL TEMPO DI UCCIDERE(伊) 「さあ、殺しの時間がやって来た」、TIME AND PLACE FOR KILLING(英)「殺しの時と場所」劇場未公開

カテゴリー(Anthony Ghidra)

監督ビンセント・イーグル(エンゾ・デラクイラ)、脚本フェルナンド・ディ・レオ、エンゾ・デラクイラ、撮影リノ・フィリピーノ、音楽フランチェスコ・デ・マージ、出演アントニー・ギドラ、ジーン・ソビエスキー、ディック・パルマー、フリオ・メニコーリ、レオノーラ・ルッフォ

演出に間延びしたところはあるものの、がっちりしたストーリー展開(あくまでマカロニの基準での評価だが)で面白く見られた作品。メキシコ人マヌエル(ディック・パルマー)一味と白人のマリガン(フリオ・メニコーリ)一味が対立する無法の町にやって来た若い新任の保安官助手バート(ジーン・ソビエスキー)は、飲んだくれの保安官ジョー・ドネル(アントニー・ギドラ)に代わって町の秩序を取り戻そうと奮闘する。

対立する両集団にはたらきかけ交渉の場をもとうとするバートであったが、その努力は徒労に終わり、両集団の対立は激しさを増す。マヌエルが、マリガンの娘(レオノーラ・ルッフォ)を誘拐して暴行するにおよんで、両陣営の大抗争に突入することは必至とみたバートは、ついに両集団の主要メンバーを根こそぎ逮捕して留置する。しかし、マリガンを取り逃がしたことが大きな失策だった。留置した囚人たちを護送する軍の馬車にマリガンは、ダイナマイトを投げ込み、自分の手下もろともマヌエルを吹き飛ばすという暴挙に出たのである。さらにマリガンは凶悪なクロフォード兄弟を雇い、バートへ報復するため町に乗り込んできた。

命あっての物種と若きバートをいさめ、重い腰を上げようとしない保安官だったが、ふとしたことからバートが生き別れになった息子の成長した姿であることを知る。バートは、高名な拳銃使いであった父を誇りに思い、彼を助けるために自ら志願してこの町にやって来ていたのだった。マリガン一味を一人で迎え討っていたバートは足を撃たれ絶体絶命のピンチ。真実を知ったアル中保安官ジョーは、かつて射撃大会で優勝したときの栄光の証である高性能ライフルを手に取り、わが子の危機を救うべく雄々しく立ち上がる。別題名「テキーラジョー」は、アル中でいつもテキーラの瓶を手放さないジョー・ドネルにつけられた仇名を指している。