「神は死んだ(72)」

I SENZA DIO(伊)「神は死んだ」、THUNDER OVER EL PASO(英)「エルパソの稲妻」劇場未公開

カテゴリー(Antonio Sabato)

監督ロベルト・モンテロ、脚本マウリツィオ・プラド、アルパッド・デ・リソ、トニノ・パス、撮影アルフォンソ・ニエバ、音楽カルロ・サビーナ、出演アントニオ・サバト、クリス・アブラム、エリカ・ブランク、パオロ・ゴッツリーノ、ピラール・ベラスケス

快作「LE DUE FACCE DEL DOLLARO (67)」の監督ロベルト・モンテロの手による作品だが、本作品の方がかなり質は落ちる。エルパソの銀行が襲われ40万ドルが奪われる。犯人は近辺を荒らしまわる山賊カルバンチョ(ホセ・ジャスパ)一味と目された。黒づくめのコスチュームに身を包んだ賞金稼ぎのミネソタことジェフリー・ローガン(クリス・アブラム)は、2万ドルの報酬でカルバンチョ一味の掃滅と40万ドルの奪回を請け負う。

ミネソタが接近したのは若いが腕の立つお尋ね者サントの異名を持つロイ・マクファラン(アントニオ・サバト)。二人は手を組んでカルバンチョを追跡することになる。しかし、そんな中で銀行家バレット(ベニ・デウス)が殺害され、たまたまその場に居合わせたサントが逮捕されてしまう。心を通じ合わせていたメキシコ娘ソリタ(ピラール・ベラスケス)の手引きで脱獄したサントは再びミネソタと合流して、カルバンチョ一味を一気に壊滅させる。

しかし、奪われた40万ドルを発見することはできなかった。そのとき、カルバンチョが手にしていた懐中時計を見たサントに失われた記憶が蘇ってくる。銀行を経営していた、サントの父は、カルバンチョと組んだ黒幕から罠に陥れられ殺されていたのだった。黒幕の正体は保安官のポール・スチーブンス(パオロ・ゴッツリーノ)。保安官は、バレットの妻ジャネット(エリカ・ブラン)とも通じており、カルバンチョの仕業に見せかけて40万ドルを着服していた。

真相を突き止めた、ミネソタとサントは標的を変えて、持ち逃げした2人の後を追うことになる。ついに保安官ポールを倒して父の仇を討ったサントは、40万ドルを政府の依頼を受けたミネソタに託して去っていくのだった。マカロニらしい定石にのっとった物語展開だが、決闘やガンプレイのシーンが少なく盛り上がりに欠けるのが大変残念。悪党とはいえ逃亡した男女を2人のガンマンが追い詰める展開もいただけない。唯一合格点をつけられるのはカルロ・サビーナの主題曲ぐらいだろうか。