「さらばジャンゴ(72)」

SEMINO LA MORTE…LO CHIAMAVANO IL CASTIGO DI DIO(伊)「死の種が蒔かれる…それは神からの罰と人はいう」、DJANGO…ADIOS(英)「さらばジャンゴ」劇場未公開

カテゴリー(Brad Harris)

ブラッド・ハリスがジャンゴを演じる作品。といいながらも、本作のほとんどが「ARRIVA DURANGO,PAGA O MUORI (72)」の場面の順番を入れ替えて構成され、残りはやはりロベルト・マウリの「WANTED SABATA(70)」の場面で埋められて1本の作品として仕上げられてしまったまがい物の一品。

保安官のジャンゴは、町の実力者スコット(バジリ・カラス)から罪に陥れられる。共に牢に入れられていたメキシコ山賊サント(ホセ・トレス)と脱獄したジャンゴは、スコットと対決する。一本の独立した作品として評価したくないが、他の2作品とどのように場面が組み替えられているか比較しながら見るという楽しさがある。こんなところがC級(Z級?)マカロニウエスタンを鑑賞する歪んだ楽しみ方の一つでもある。

ラストは、ホセ・トレス扮するサントが、ジャンゴを助けるためにスコットから撃たれて命を落とすという、オリジナルとは異なる結末となっている。作品の成立過程から当然、ブラッド・ハリスのスタイルや雰囲気はマカロニに馴染み深い“ジャンゴ”とは程遠い、髭なしのデュランゴのスタイル。ところが、英語版のポスターに描かれる姿は「ジャンゴ」そのもののスタイルになっているため、ますます混乱してしまう。公開時も仕上がった作品と題名とのギャップを感じて「DJANGO…ADIOS」から「DEATH IS SWEET FROM THE SOLDIER OF GOD」へと改題されたらしい。