「神に貴様の魂を推薦してやる(71)」

ED ORA…RACCOMANDA L’ANIMA A DIO(伊)「神に貴様の魂を推薦してやる」、AND NOW I RECOMMEND YOUR SOUL TO GOD(英) 「神に貴様の魂を推薦してやる」劇場未公開

カテゴリー( Fabio Testi)

監督マイルズ・ディーン、脚本ディモフィロ・フィデーニ、音楽フランコ・ビクシオ、ビンス・テンペラ、撮影フランコ・ビラ、出演モハメッド・ファラディン、ジェフ・キャメロン、ファビオ・ティスティ、エットレ・マンニ、バージニア・ダーバル

たまたま駅馬車に乗り合わせ、強盗を撃退した3人のガンマンが、協力して共通の敵を撃退する物語。ファビオ・ティスティは、フランス帰りのエレガントなギャンブラーのスティーブ、イラン出身の異色俳優モハメッド・ファラディンは荒っぽい金鉱堀りのスタンレー、そしてジェフ・キャメロンが気のよい流れ者サンダースと3者3様の個性が、時代劇「三匹の侍」をほうふつさせる。題名の「神に貴様の魂を推薦してやる」という言葉は宿敵に止めを刺すときにスティーブが発する一言。

一見優男に見えるスティーブだが彼の目的は、家族を殺し財産を奪った相手への復讐だった。一方、スタンレーは、苦労して発見した金を覆面の強盗に奪われ、その奪回を目指していた。やがて、それぞれの事件の黒幕はジョナサン・クレイ(エットレ・マンニ)という町の実力者であることが明らかになり、流れ者サンダースの力を借りて二人はクレイ一味に挑戦する。超低予算で制作された低レベルの作品群が何かと冷やかしの対象となるマイルズ・ディーン監督だが、この作品は別格。もちろん低予算を感じさせるセットや、安易な画面づくり(気絶した男が襟首をつかまれるとひょこひょこと歩き出すなど)はこれまで通り。しかし、マカロニ の雰囲気を伝える豊富なガンプレイは爽快感を観る者に与えてくれる。

特にスマートなガンマンを演じるファビオ・ティスティが外見とはうらはらに父を一味に殺されて復讐の一念に燃える男を格好良く熱演。岩場でクレイ一味を迎え撃つガン捌きは大きな見どころ。発見した金塊のつまったバッグをスタンレーに手渡して去っていくラストもさわやかで後味が良い。さらにフランコ・ビクシオ、ビンス・テンペラ作曲で女性歌手マリー・ユーシュアが歌う軽快なテーマソングと見応えのあるタイトルバックが雰囲気を盛り上げる。ディーン監督の作品にもかかわらず?思いがけなく見どころの多い拾い物だ。