「鞍に乗れ、息子よ…(67)」

MONTA IN SELLA FIGLIO DI…(伊)「鞍に乗れ、息子よ…」、GREAT TREASURE HUNT(英)「大いなる宝探し」劇場未公開

カテゴリー(Mark Damon)

監督トニノ・リッチ、脚本トニノ・リッチ、ファビオ・タレビィ、撮影アルド・ジョルダーニ、音楽ルイス・エンリケス・バカロフ、出演マーク・ダモン、スタン・クーパー、ルイス・マリン、ロザルバ・ネリ、アルフレッド・メイヨ

お尋ね者カンサス・リーの異名を持つディーン・マディソン(マーク・ダモン)は、強盗を働いて縛り首になる寸前の弟サム・マディソン(スタン・クーパー)を救い出す。そのとき手を貸してもらった、いかさま賭博師コンビのアグネス(ロザルバ・ネリ)と彼女の叔父アンドレ(アルフレッド・メイヨ)を仲間にして4人組のチームをつくったリーは、謎の盲目の男(ルイス・マリン)に手を貸して、メキシコ軍の砦から黄金を強奪する。しかし、盲目の男は革命軍の戦士で本当に目が見えないのではなく、リーたちを黄金強奪のために利用したことが最後に明らかにされる。

敵地に潜入して金を強奪するス トーリーにこれといった新鮮味はなく、ガンプレイもときたま思い出したように挿入されるだけ。4人組の中でけっこう活躍するのはダイナマイトを駆使する老人のサムくらいのものだ。全体としては軽いコメディ系のマカロニウエスタンに分類されるだろう。「リンゴ・キッド(66)」や「皆殺し無頼(66)」など、マカロニ初期のマーク・ダモンのようなクールで格好良い魅力も失われており、結局彼は俳優業から身を引くことになる。本作品で面白いのはバカロフの軽快な音楽と、ソンプレロが飛び交うオリジナルアニメを生かしたタイトルバック。格好良いマカロニ節とは趣を異にするが、コメディ調の本作品にぴったりの導入部を構成している。