「全ては俺たちのために(68)」

TUTTO PER TUTTO(伊)「全ては俺たちのために」、ALL OUT(英)「全て水の泡」劇場未公開

カテゴリー(Mark Damon)

監督ウンベルト・レンティ、脚本ニノ・ストレサ、エドワルド・ブロチェロ、撮影アレハンドロ・ウロア、音楽マルチェロ・ジョンビーニ、出演マーク・ダモン、ジョン・アイアランド、モニカ・ランダル、エドワルド・ファハルド、ホセ・トレス、アーマンド・カルボ、フェルナンド・サンチョ、ルイス・インドウーニ

マーク・ダモンとジョン・アイアランド、さらにはエドワルド・ファハルド、ホセ・トレスというマカロニの常連達が、手に入れた黄金を巡って協力と裏切りを繰り返す、宝探しテーマのマカロニ。

ジョニー・スイート(マーク・ダモン)は、賭博のトラブルで恨みのある牧場主(ルイス・インドウーニ)に復讐を果たした際にたまたま、リンチに遭いかけていた二人のメキシコ人パコ・ヌエス(エドワルド・ファハルド)とホセ・ゴメス(アーマンド・カルボ)を助けることになる。ジョニーの腕を見込んだパコとホセは、能面のごとく無表情という意味をもつカパー・フェイスの仇名をもつインディアン(ホセ・トレス)を捜すことを依頼する。

カパー・フェイスは、山賊カランザ(フェルナンド・サンチョ)一味が、銀行から奪った金塊を持ち逃げして何処かに隠したのだ。カパー・フェイスの女マリア(モニカ・ランダル)を手掛かりに、カパー・フェイスを捕らえた三人は、ジョニーに貸しのあるアメリカ人オウル(ジョン・アイアランド)を仲間に加えて宝探しの旅に出る。ついに金塊を発見した一行だったが金塊を山分けして別れた後、金を持ち逃げしようとしたホセ、パコ、カパー・フェイスらは次々に仲間割れや、カランザ一味の手によって命を落とし、金塊も奪われる。

マリアの正体はカランザの情婦で一行の情報はマリアを通じてカランザに筒抜けになっていたのだ。先手必勝とばかりに、ジョニーとオウルは、カランザ一味のアジトを急襲して、一味を壊滅させ、ラストの辺りでは、ジョニーとオウルの裏切りが連続する物語展開が中心になっていく。ラスト近くで金塊と偽った蹄鉄の入ったバッグをつかまされたダモンがオウルに決闘を挑もうとして緊張感が盛り上がるが、次の瞬間互いにガンベルトを外しての殴り合いになる。

オウルは、銀行から金塊を取り戻すことを依頼されたエージェントだったのである。結局主人公二人が殺し合うことはなく、友情を維持したまま、さわやかな別れとなる。そこそこガンプレイのシーンも盛り込まれた、典型的B級マカロニウエスタンといえるだろう。なお、原題のTUTTO PER TUTTOは、黄金を見付けた一行が発する一言を表している。