「人呼んで真実の人(72)」

LO CHIAMAVANO VERITA(伊)「人呼んで真実の人」、THEY CALL HIM VERITAS(英)「人呼んで真実の人」劇場未公開

カテゴリー(Mark Damon)

監督ルイジ・ペラーリ、脚本オレステ・コルテラッシ、撮影マリオ・カプリオッティ、音楽マヌエル・デシーカ、出演マーク・ダモン、ウイリアム・ポガード、パスカーレ・ニグロ、フランコ・ガロファッロ、ピエトロ・セカレッリ

自称“真実の人”ベリタス(マーク・ダモン)をリーダーとする、ミゼレーレ(フランコ・ガロファッロ)、ギガンテ(パスカーレ・ネグロ)、ジェサエル(ピエトロ・セカレッリ)ら4人の無宿者たちが、詐欺をはたらきながら西部を旅するエピソードを寄せ集めただけの低レベルのコメディ。

都合のよいときにそれぞれの制服を身に着けて南北戦争を乗り切って来た4人組は、結局脱走兵として処刑される寸前に戦争が終結して放免となる、行く当てもない彼らは。“真実の人”という仇名とは正反対の嘘つき行脚を繰り返しながらなんとか食い扶持を得ていたが、たまたま輸送される金塊が強奪される場面を目撃し、その金の上前をはねることを画策し始める。

ガンプレイのシーンもほとんど無く、やたらと4人組が、遠くから撃ち合いを目撃するシーンや回想シーンが繰り返されるのだが、それもそのはず、ガンアクションシーンはすべて「黄金無頼(68)」の場面が使われているからである。結局ウイリアム・ポガード率いる一味とのカラフルな染料まみれの大乱闘を繰り広げている間に壁を壊して金を奪う場面がクライマックスになるという情けない作品だ。スクラプスティックコメディとして鑑賞しても、ただドタバタやるだけなので面白さとは縁遠い。“皆殺しジョニー”ダモンの颯爽としたイメージを崩したくない人は見ない方が良い作品だ。