「オーウェルロックの血戦(67)」

LA MORTE NON CONTA I DOLLARI(伊)「無報酬の殺し」、DEATH AT OWELL ROCK(英)「オーウェルロックの死」劇場未公開、TV公開題名「オーウェルロックの血戦」

カテゴリー( Mark Damon)

監督ジョージ・リンカーン(リカルド・フリーダ)、脚本リカルド・フリーダ、ルイジ・マッシーニ、撮影ガバー・ポガニー、音楽ノーラ・オルランディ、ロビー・ポイテビン、出演マーク・ダモン、スティーブン・フォーサイス、ルチアーナ・ギリ、ネロ・パゾフィーニ、スパルタコ・コンバルシ、パメラ・チューダー

テレビ公開にあたっては西部劇かどうかわからないような題名がつけられてしまったが、暗殺された地主の息子が故郷に帰って来て父の死の真相を暴くという「皆殺し無頼(66)」と似た設定のマカロニウエスタン。

オーウェルロックの町で地主のホワイト大佐が殺される事件が起こる。その3年後町に、ホワイト大佐の息子で音楽家のローレンス(スティーブン・フォーサイス)が帰って来た。大佐の所有する銀山と牛に飲ませる水資源の権利を巡って邪魔者である大佐を殺した町のボス、ドク・レスター(ネロ・パゾフィーニ)とその一味は、ローレンスが父の敵討ちに来たものと推測して警戒するが、銃を持たないローレンスにその意思はなさそうだった。

一方、ローレンスと同じ馬車で町にやって来た正体不明の流れ者ハリー・ボイド(マーク・ダモン)は、町でトラブルばかりを引き起こすが、そのガンの腕前を利用しようと図ったドクはボイドを名ばかりの保安官に任命する。ところが、ホワイトとボイドが町に現れたころから、ホワイト大佐暗殺の証拠が何者かの手によって次々に奪われ始める。暗殺事件の真相を解明しようとする謎の男はホワイトか、流れ者のボイドか、というミステリー仕立ての展開から、中盤になり、ローレンスは影武者でマーク・ダモン演じるボイドが本当のローレンス・ホワイトであったという事実が明らかになるのがみそ。

しかし、ラストの対決は、集団対集団の対決になってしまって意外と早く決着がついてしまう上に宿敵のドクも捕らえて連行するという緩い決着となる。さらに問題なのは、最後の対決における画面構成とカメラワークがおかしく、人物の位置関係がわかりにくいという点。「情無用のコルト(66)」で素晴らしい早撃ちを披露してくれたスティーブン・フォーサイスは、活躍をマーク・ダモンに譲った感じで、最後にダモンを狙い撃とうとした悪党を撃ち倒すぐらいしかガンプレイを披露していないのも残念。