「ブラバドスの黄金(71)」

2020-02-05

L’ORO DEI BRAVADOS(伊)「ブラバドスの黄金」 、GOLD OF THE HEROES「英雄たちの黄金」劇場未公開

カテゴリー(George Ardisson)

監督ドン・レイノルズ(ジャン・カルロ・ロミテリ)、脚本レナート・サビーノ、撮影リカルド・ポロティーニ、音楽ルイス・エンリケス・バカロフ、出演ジョージ・アルディソン、リンダ・ベラス、ボビー・ラポインテ、リック・バタグリア、マルコ・ザネリ、ピエロ・ルッリ、リック・ボイド、ウンベルト・デ・グラシア

ふとしたことから連邦政府が運ぶ金塊を盗賊が襲撃する現場に出くわし、その上前をはねて10万ドルもの金の延べ棒を手にした北軍騎兵のドク・ハリソン(ジョージ・アルディソン)とメキシコ人のチャパクア(ボビー・ラポインテ)は、金塊が重くて運ぶことができないため、とりあえず近くの洞窟に隠しておき、南北戦争終了後に取りに来ることを約束する。しかし、ドクとチャパクアは、お互いを信じることができない。そこで、互いに目隠しをしながら宝の隠し場所への道程を半分ずつ記憶しておき、二人そろわないと隠し場所にたどり着けないようにする。やがて、戦争が終わりお互いに相手を出し抜こうとする二人だったが、どうしても金塊の隠し場所に辿り着くことができない。そこへ、金の匂いを嗅ぎつけた北軍少佐ギャレット(ピエロ・ルッリ)や南軍崩れのならず者マーフィー(リック・バタグリア)の一味が金塊の隠し場所を狙って動き出した。

秘密を聞き出そうとするマーフィーから拷問にかけられるドクは、 危ないところを、謎の女モイラ・シャノン(リンダ・ベラス)によって救われる。ドクは、逆転してマーフィーを倒すのだが、モイラは、ギャレットの情婦であった。色仕掛けで黄金の秘密を聞き出したモイラは、その情報をギャレットに流した上に、ドクとチャパグアの間を立ち回って互いを裏切らせよう画策を始める。やっと金塊の隠し場所にたどり着いたドク、チャパクワ、とモイラだったが、そこにギャレット率いる北軍兵士、そして、チャパクワを裏切った部下のベレト(マルコ・ザネリ)らが次々に襲い掛かって来る。しかし、結局最後には、全ての敵を駆逐してドク、チャパグア、モイラの3人が仲良く奪った金塊を持って去っていく。

2人が揃わないと宝が発見できないという設定による黄金争奪戦は「続・夕陽のガンマン(66)」や「荒野のプロファイター(66)」などでも取り入れられていた宝探しものの定番だ。主人公ジョージ・アルディソンが倒れこみながらの動きのあるガンプレイを度々見せ、ラストの撃ち合いもそこそこの見せ場になっている。さらに、ルイス・エンリケス・バカロフの音楽はラテン音楽の要素を加えたマカロニムード満点のオリジナルで、本作のサントラの素晴らしさが話題に上ることが多い。

しかし、不必要なフラッシュバックで場面の時間軸が変化する描き方がなされている上に、「キングと呼ばれた男(71)」の場面の使い回しの箇所もあるため、物語の流れがつかみにくいのが大きな欠点といえる。