「クワイ河から来た虎(75)」

LA TIGRE VENUTA DAL FIUME KWAI(伊)「クワイ河から来た虎」、TIGER FROM RIVER KWAI(英)「クワイ河から来た虎」劇場未公開

カテゴリー(George Eastman)

監督フランコ・タランジ、脚本アルマンド・ビスコンティ、撮影ジョバンニ・ビスコンティ、音楽アルベルト・バルダン、出演ジョージ・イーストマン、クラング・スリヴィラリ、カム・ウォン・ラン、ゴードン・ミッチェル

タイ人の青年タイガー(クラング・スリヴィラリ)が、恩人の遺灰と遺品である宝石で飾られた象の置物を届けに西部に渡るが、そこで宝石を狙う悪党ジャック・メイソン(ゴードン・ミッチェル)一味に付け狙われる。タイガーは西部で知り合った中国人ワン(カム・ウォン・ラン)の協力を得ながら、恩人の家族に遺灰を届け、メイソンを格闘の末に倒す。

撃ち合いよりもムエタイとカンフーを中心とした殴り合いのアクションで、寒々としたロケ地の風景をはじめ、ウエスタンという感じはほとんど感じられない。それにもまして、画面の構成と音楽のバランス、ストーリー展開などどれをとっても素人の自主製作映画にしか見えない稚拙さ。

タイや香港との合作ではなく純粋なイタリア資本らしいが、商業映画として成り立ったとはとても思えない。どの資料にも主演はジョージ・イーストマンとあるが、イーストマン演じる保安官サムは、ジャック一味を逮捕しようと奔走するが、なんと途中で裏切った助手に無抵抗のまま撃たれて画面から姿を消す。イーストマンが、でたらめな脚本に嫌気がさし、作品の降板を願ったからではないかと推測される。