「精霊曰く…忠告したぞ、半殺しだ (70)」

UMO AVVISATO MEZZO AMMAZZATO…PAROLA DI SPIRITO SANTO (伊)「精霊曰く…忠告したぞ、半殺しだ 」、HIS NAME WAS HOLY GHOST(英)「奴の名は精霊」劇場未公開

カテゴリー(Gianni Garko)

監督アンソニー・アスコット、脚本ティト・カルピ、ファデリコ・デ・ウルティア、撮影ミグエル・フェルナンデス・ロドリゲス、音楽ブルーノ・ニコライ、出演ジャンニ・ガルゴ、ビクター・イスラエル、クリス・ヒュエルタ、ピラール・ベラスケス、ポルド・ベンダンディ、パオロ・ゴッツリーノ、ジョージ・リゴー

アンソニー・アスコットとジョン・ガルゴのコンビ作品で、「サルタナ」や「コンポサント」の系列に属する余裕たっぷりのエレガントなガンマンがスーパーマン的な活躍をするマカロニ後期の作品。「精霊」は白いケープをまとった“白いサルタナ”といったいでたちの肩に鳩をとまらせた、さらにゆとりたっぷりのキャラクター。拷問シーンをとっても捕らえた敵の腹の上に餌をばらまき、鳩についばませるという珍妙でのんびりした、軽いコメディ仕立てになっている。

メキシコの軍隊に制圧されている 町で捕らえられた、革命の指導者である元大統領のフィルミノ(ホルヘ・リガウド)とその娘ファナ(ピラール・ベラスケス)は、白いマントに身を包んだガンマン精霊(ジャンニ・ガルゴ)によって救い出された。精霊の目的は、大量の黄金が隠されていることを示す書類にフィルミノの署名があり、その真偽を確かめることにあったのだ。精霊は、黄金の隠し場所を知るため、そのカギを握る囚人ヘルナンデス(フランコ・ペッセ)が護送される馬車を襲い、黄金の隠し場所をつきとめる。黄金は、フィルミノを追放し、今や大統領の座に居座っているウパルテ将軍(ポルド・ベンダンディ)が密に着服し、砦に隠していたのだった。やっと黄金の在処を突き止めたものの、ウパルテ将軍の腹心サミュエル・クロウ(パオロ・ゴッツリーノ)によって、フィルミノと、ファナは、再び拉致されてしまう。ウパルテ将軍の財宝を奪い、そのついでにフィルミノ親子を助けるために精霊は、メキシコ革命軍とフィルミノの用心棒チキン・スミス(クリス・ヒュエルタ)と共に、砦の襲撃を計画する。

民衆を助ける戦いの裏に一儲けしようという魂胆があるところが、このキャラクターのチャッカリしているところだ。マントの裏に仕込んだ鏡で太陽光を反射して敵の目をくらませたり、携帯式の短機関銃が登場したりと、新兵器を用いた007的な殺しのテクニックが見所。音楽も「ガンマン大連合」をほうふつさせる軽快なメロディで砦に乗り込んでからのダイナマイトをフルに活用した派手な対決を大いに盛り上げている。

「UMO AVVISATO MEZZO AMMAZZATO…PAROLA DI SPIRITO SANTO(精霊曰く…忠告したぞ、半殺しだ)」という本作の題名が「精霊シリーズ」の2作目と伝えられる場合もあるが、「LO CHIAMAVANO SPIRITO SANTO」という題名は、本作品の別タイトル。2作目以降は、バジリ・カラスが全く異なったキャラクターで題名だけ「精霊」を演じている。