「俺はサルタナ貴様の墓掘り人(69)」 

SONO SARTANA,IL VOSTRO BECCHINO(伊) 「俺はサルタナ貴様の墓掘り人」, I AM SARTANA,YOUR ENGEL OF DEATH(英)「俺はサルタナ死の天使」劇場未公開

カテゴリー( Gianni Garko)

監督アンソニー・アスコット、脚本ティト・カルピ、エンゾ・デラクア、撮影ジョバンニ・ベルガミーニ、音楽バスコ&マンキューソ、出演ジャンニ・ガルコ、フランク・ウォルフ、クラウス・キンスキー、ゴードン・ミッチェル、エットレ・マンニ、ホセ・トレス、サル・ボージェス、

サルタナシリーズの第2作目。本作品からアンソニー・アスコット監督がフランク・クレイマー監督に代わって担当し、より軽快なテンポでサルタナが活躍するようになった。シリーズ化されるためには2作目のヒットが重要になるが、本作の出来栄えが大変良かったことが、その後もサルタナシリーズが継続される大きな要因になったであろうことは想像に難くない。

厳重な警備で知られるノースウエスト銀行が襲撃され、多額の現金が強奪された。遺留品と目撃情報から犯人はサルタナだと断定され、その首に1万ドルの懸賞金が掛けられる。1万ドルの懸賞金を目当てに凄腕の賞金稼ぎ、インディオ出身のシャドウ(ホセ・トレス)、大金持ちながら趣味で賞金稼ぎをしているデグエイヨ(ゴードン・ミッチェル)、ポーカーの腕はからっきしなのにギャンブラーを気取るホットデッド(クラウス・キンスキー)らが追って来る。しかし、真犯人は変装してサルタナに罪を着せていたのだ。サルタナは賞金目当てで襲いかかってくる賞金稼ぎたちを撃退しながら、古くからの仲間バディ・ベン(フランク・ウォルフ)と協力して真犯人をつきとめるというストーリー。

真実を知る関係者が次々と殺されていく中、黒幕は、酒場のオーナーであるバクスター(エットレ・マンニ)かと思わせておいて、その裏には保安官ジェンキンス(サル・ボージェス)がいることが明らかにされる。黒幕も、賞金稼ぎ達も全て片付けたと思った瞬間、敵か味方かはっきりしないバディ・ベンが裏切って、サルタナを撃ち、懸賞金を受け取りに銀行頭取のシムズの元を訪れる。ところが、これもサルタナが、本当の黒幕を暴くために仕組んだことだった。銀行襲撃は、頭取のシムズが銀行の金を横領するための自作自演だったのである。サルタナとバディ・ベンは、シムズを脅し上げ、自分の罪を告発する手紙を判事に送らせるだけでなく、金はすべて自分が使ってしまったという一文も加えさせ、ちゃっかりと奪われた30万ドルをバディ・ベンと山分けして去っていく。

裏切りとどんでん返しが繰り返される頭脳プレイが本作の大きな特徴。敵に自分のマントを着せて代わり身に使ったり、建物から張り出している竿に馬上から跳び移って弾丸を避けたりと、ちょっとしたシーンに必ずひと工夫凝らしてあるのがうれしい。特に大勢の敵をダイナマイト殺法で迎え討つスタントアクション満載の中盤の撃ち合い場面と、バクスターの一味を闇の中でナイフやロープを使って次々に葬り去っていく後半のアクションが素晴らしい。やはりサルタナシリーズと感心させられる1作である。

ただ、軽快な音楽は良いがそのテーマに合わせてマネキンがサルタナのコスチュームをまとっていくタイトルバックはマカロニウエスタンのイメージとは少し離れた感じがして、あまり好きになれない。