「ガンマンの掌(65)」

MANI DI PISTOLERO(伊)「ガンマンの掌」、HANDS OF GUNMAN(英)「ガンマンの掌」劇場未公開

カテゴリー(Craig Hill)

監督ラファエル・ロメロ・マルチェント、脚本ホーキン・ロメロ・マルチェント、撮影ファウスト・ザッコーリ、音楽フランチェスコ・ラバニーノ、出演クレイグ・ヒル、グロリア・ミランド、ピエロ・ルッリ、ヘスス・ピエンテ、ラフ・バルダサーレ

クレイグ・ヒルが最初にマカロニウエスタンに主演したマカロニ初期の作品。足を洗おうとしながらも無頼の世界に引き戻されるガンマンの悲哀と家族の愛情が描かれたイタリア製らしいなかなか良くできた作品だ。

殺し屋稼業の過去を隠して妻ラウラ(グロリア・ミランド)や幼い息子のアンディ(フランシスコ・ホセ・ヒュエルタス)と牧場を営むために西部の町に元ガンマンのダン・マーフィー(クレイグ・ヒル)がやって来る。しかし、その土地には新参者を受け入れようとしないデイビー、ジョン、 チャーリー、スリムのカステル4兄弟(ピエロ・ルッリ、ホセ・グラウディオラ、ヒューゴ・ブランコ、ロレンツォ・ロブレド)が住んでいた。新参者のダンを散々にからかい、脅しをかけるカステル兄弟。しかし、銃を手に取らないことを誓ったダンはその挑発に乗らない。

しかし、4兄弟の襲撃を受けリンチされたことから、ダンは安全のために息子のアンディをしばらくの間、かつて世話になった保安官ロジャース(ヘスス・ピエンテ)に託した。ロジャースは、かつてダンの逮捕に当たって誤ってアンディを傷つけてしまった負い目をもっていた。無事に成長したアンディをわが子のように抱きしめるロジャース保安官。町では、ダンの親友アレックス(パコ・サンズ)が、娘婿に言いがかりをつけてきた4兄弟の一人チャーリーを背後から撃ち殺してしまったことから憎しみが憎しみを呼ぶ恐ろしい殺し合いが繰り広げられていた。ついにカステル兄弟から、アレックスの一家が惨殺されるに及んで、無抵抗だったダンの怒りが爆発した。

殺し屋の本性を見せて次々にカステル兄弟を血祭りに上げるダン。しかし、荒んでいくダンを見限った妻のラウラは彼の元を去る。酒浸りとなり、かつてと同じく孤独な一匹狼に舞い戻ったダンの唯一の希望は息子のアンディだけだ。お尋ね者となった彼はアンディを預けたロジャース保安官の元を訪れる。しかし、彼の周囲はすでに大勢の保安官助手たちに取り囲まれていた。もはや正常な心を失い、彼を説得しようとするロジャースに拳銃を向けたダンに向かって助手たちの銃口が一斉に火を吐くのだった。