「さらば男よ(66)」

ADIOS HOMBRE(伊)「さらば男よ」、SEVEN PISTOLS FOR A MASSACRE(英)「皆殺しのための7拳銃」劇場未公開

カテゴリー(Craig Hill)

監督マリオ・カイアーノ、脚本エドワルド・M・ブロチェロ、マリオ・カイアーノ、撮影ジュリオ・オルチス、音楽フランチェスコ・デ・マージ、出演クレイグ・ヒル、エドワルド・ファハルド、ロベルト・カマルディエル、ピエロ・ルッリ

テイリー(エドワルド・ファハルド)率いる強盗団が銀行を襲うが、何と金庫は空っぽ。金は銀行に輸送される前だった。運ばれて来る金をのんびり待ち伏せする腹を決めた強盗団は町民全員を教会に押し込め、町を乗っ取る。非道の限りを尽くす一味。しかし、町には濡れ衣を着せられて逃げてきたガンマンのウイル・フレイリー(クレイグ・ヒル)が町の歌姫である恋人のペギー(ジュリア・ルビーニ)に匿ってもらうために身を潜めていたのだった。彼は身を隠しながら単身強盗団に挑戦する。

ここまでの前半はブルース・ウイルスの傑作「ダイハード」を思わせる展開。これからウイルの大いなる活躍が期待されるところだが、なんと彼は早々に捕らえられて馬小屋にぶち込まれてしまう。ウイルが捕らえられている間にけっこう活躍するのは「荒野の1ドル銀貨」でジェンマの弟を演じたナッツァネーロ・ザンペルラだ。酒場の女たちを巡って始まった殴り合いのどさくさに紛れてやっと脱出したウイルは、町に残って悪と戦うのではなく、馬車で町を抜け出すという展開に。しかし、このとき彼の無実を晴らすことができるならず者ルーク(ピエロ・ルッリ)を拉致していたことにより無実の罪を晴らしたウイルは保安官(スパルタコ・コンバルシ)と協力して強盗団と銃撃戦を演じることになる。

一味の手下たちを撃ち合いで制したものの、テイリーは、ペギーを人質にとって町からの脱出を試みる。ここで、保安官とのアイコンタクトでテイリーを欺くという軽い逆転劇が待っている。例によって悪役陣には、憎々しげなファハルド、ロベルト・カマルディエル、ピエロ・ルッリらマカロニの常連が顔を連ねている。これといったガンプレイの場面もないが、無実を証明するため馬車を疾走させるシーンは迫力があった。フランチェスコ・デ・マージの音楽も正調マカロニ節。女性ボーカルによる主題歌が酒場のペギーの歌声に重なっていく導入部はなかなか聞かせる。