「三人の無宿者(68)」

TRE CROCI PER NON MORIRE(伊)「死ぬ前に三つの墓を」、NO GRAVES ON BOOT HILL(英)「墓標なき墓場」劇場未公開、TV公開題名「三人の無宿者」

カテゴリー( Craig Hill)

監督ウイリー・S・リーガン、脚本ルイジ・コビアンチ、セルジオ・ガローネ(ウイリー・S・リーガン)、撮影サンドロ・マンコーリ、音楽バスコ&マンキューソ、出演クレイグ・ヒル、ケン・ウッド、ピーター・ホワイト、イブリン・スチュワート、アメディオ・ティンパニ、イワン・スクラチュリア、ジャン・ルイス

留置所に入っていた色男の詐欺師ジェリー(クレイグ・ヒル)、賞金稼ぎのリノ(ケン・ウッド)、馬泥棒パコ(ピーター・ホワイト)の3人組は、死刑判決を受けた判事の息子フランシスコ・オルテガ(イワン・スクラチュリア)の濡れ衣を晴らし、真犯人を突き止めることができれば、1人1万ドルの報酬を受け取ることができるという条件を受け入れて、非合法に仮釈放される。

期限は10日、ジェリーは真相を知る女性ドロレス(イブリン・スチュワート)から真犯人がマリガン市長(アメディオ・ティンパニ)の息子ロッド(ジャン・ルイス)であることを聞き出すが、ロッドからドロレスは殺され、さらにロッドの雇った殺し屋たちが3人を亡きものにしよう追って来る。ロッドを捕らえて処刑場へ急ぐリノを逃がそうと、自らを犠牲にして突破口を開くジェリーとパコ。リノは傷つきながらも馬車を駆ってフランシスコの処刑場へ猛進する。

ついに処刑を阻止しフランチェスコの無実を証明したリノは、三人分の報酬を受け取ることができる。銀行から金を受け取ろうとするリノの背後には死んだと思 っていたジェリーとパコの姿があった。二人の姿を無表情で見つめるリノ。しかし、リノがその身をよけると、そこに置かれた札束はすでに三つの山に分けられていたのだった。こうした場合、独り占めしようとする輩が出てくるのがマカロニのお約束だが、そのパターンを覆すこのラストはさわやかだ。

イミテーションの腕を利用して敵をうち倒すトリックプレイなど、撃ち合いの見せ場もあり、テレビ公開作の中でも合格点がつけられる。ただし、自ら囮になって大勢の敵を迎え撃つパコの戦法は、いただけない。弾丸が詰まった弾帯を放り投げて、狙い撃つと弾丸が勝手な方向に飛んで行って、相手がバタバタと倒れていくなど、いくら荒唐無稽が売りのマカロニでもやりすぎだ。