「カラスが貴様の墓を掘る(71)」

I CORVI TI SCAVERANNO LA FOSSA(伊)「カラスが貴様の墓を掘る」、AND THE CROWS WILL DIG YOUR GRAVE(英)「カラスが貴様の墓を掘る」劇場未公開

カテゴリー( Craig Hill)

監督ジョン・ウッド(ホアン・ボスチ)、脚本ホアン・ボスチ、ロベルト・ジャンビッチ、撮影ジャンカルロ・フェルランド、音楽ブルーノ・ニコライ、出演クレイグ・ヒル、アンヘル・アランダ、フェルナンド・サンチョ、フランク・ブラナ、

鳥の囀りのようなイントロから入るブルーノ・ニコライの見事な音楽と素晴らしいタイトルバック、この作品はこれだけ見ていれば十分だ。凝ったカメラワークと音楽の調和もなかなか良いのだが、残念ながら見どころはそこだけ。

悪名高い盗賊グレン・コバックス(フランク・ブラナ)を逮捕するため、クレイグ・ヒル扮する保安官ジェフ・サリバンは刑務所に服役中のダン・バーカー(アンヘル・アランダ)の身柄を預かり、彼の兄であるコバックスの元に案内させようとする。しかし、 その途中でダンはサリバンの隙を見て逃走する。ダンの追跡を開始したサリバンだったが、ダンに掛けられた3000ドルの賞金を狙って、パンチョ・コラレス(フェルナンド・サンチョ)の一味も動き出す。一度はパンチョ一味に捕らえられ傷を負ったダンを介抱してくれたのは牧場の娘スーザン(マリア・ピア・コンテ)だった。

お約束通り、スーザンと恋に落ちたダンは少しずつ兄の悪事に加担することに嫌気がさすようになっていった。それでも兄の一味と一緒に町を襲ったダンは待ち伏せしていたサリバンやパンチョたちとの銃撃戦の結果またも負傷してしまう。しかし、スーザンとの恋を成就させてやるため、サリバンはダンの罪を見逃してスーザンのところに送り届けてやるというなんとも拍子抜けする結末が待っている。

本作で準主役を演じるアンヘル・アランダはマカロニへの出演本数は多いが、童顔でいかにも頼りない。本作でもカッコいいところは全くなく、すぐに怪我をして助けられてばかり。さらに、最後にサリバンから撃ち殺されてしまうコバックスやパンチョも大した悪人ではなく、最後に倒すべき敵が漠然としていることも本作の致命的な欠点だ。シナリオのつまらなさがせっかくの音楽の素晴らしさを台無しにしてしまった非常に残念な作品だ。