「さらば荒野(71)」

IL GIORNO DEI LUNGHI FUCILI(伊)「長銃の日」、HUNTING PARTY(英)「狩猟団」劇場公開作品

カテゴリー(Hollywood actor)

監督ドン・メドフォード、脚本ウイリアム・ノートン、ギル・A・ラルストン、ルー・モーハイム、撮影セシリオ・パニャーガ、音楽リズ・オルトラーニ、出演オリバー・リード、キャンディス・バーゲン、ジーン・ハックマン、サイモン・オークランド、ミッチ・ライアン、ロナルド・ハワード、ウイリアム・ワトソン

イギリス資本が中心に作られており出演者の顔触れを見ても厳密にはマカロニウエスタンの範疇には入れにくいが、音楽、撮影にイタリアのスタッフが加わっておりイタリアの資本も関わっているため、あえてここに紹介しておく。

ならず者集団を率いて悪事を重ねるお尋ね者のフランク・カルダー(オリバー・リード)は、なんと町の小学校を襲い、女性教師メリッサ・ルガー(キャンディス・バーゲン)を拉致して来る。フランクの目的は、教養のない自分を情けなく思い、メリッサから文字を教えてもらうためだったのだ。金持ちの地主でありながら恐ろしく冷酷な夫ブランド・ルガー(ジーン・ハックマン)との生活に絶望していたメリッサは粗野ながら根は優しいフランクに次第に引かれていくのだった。

一方誘拐された妻の救出という名目を得たブランドは金持ち仲間と狩猟のチームを組み、望遠照準付き長射程距離の銃で武装して人間狩りを開始する。ゲームの標的としてなすすべもなく撃ち殺されていくフランクの仲間たち、やがて、すべての仲間を失い砂漠への逃避行を決行するフランクとメリッサ。しかし、ブランドの方もまた、そのあまりに冷酷なやり方に他の仲間から愛想をつかされ孤立していく。最初はゲーム感覚だったブランドもやがて逃げる2人に凄まじい嫉妬を感じ、自らの命も顧みず、執念で砂漠まで追いかけてくる。逃走する二人を砂漠で撃ち殺したブランドもまた、渇きのため砂塵の上に倒れ伏すのであった。

互いに撃ち合うのではなく、遠くから一方的に殺すシーンの繰り返しやあまりにも救いがないラストなど後味の悪い作品だ。そんな中でリズ・オルトラーニはやるせないムードを醸し出した美しい曲を聞かせてくれる。