「虹に立つガンマン(68)」

SPARA,GRINGO,SPARA(伊)「撃て、アメ公撃て!」、THE LONGEST HUNT(英)「撃て、アメ公撃て!」劇場未公開、DVD公開題名「虹に立つガンマン」

カテゴリー( Hollywood actor)

監督フランク・B・コリッシュ、脚本ブルーノ・コルブッチ、マリオ・アメンドーラ、撮影ファウスト・ザッコーリ、音楽サンタ・マリア・ロミテリ、主演ブライアン・ケリー、ファブリツオ・モロニ、キーナン・ウイン、フォルコ・ルリ、エリカ・ブランク、リンダ・シーニ、リック・バタグリア

「虹に立つガンマン」という題名でサンタ・マリア・ロミテリ作曲の流麗なテーマ曲だけは日本に紹介されていたが、作品自体も個性豊な登場人物に加えて魅力あるストーリーが展開する1級のマカロニウエスタンである。ハリウッドからブライアン・ケリーとキーナン・ウインを招き、それに独特の個性をもつ性格俳優フォルコ・ルリを加えた豪華な配役陣で製作されているのが特徴。

拳銃とムチの使い手であるガンマンのチャオ・スターク(ブライアン・ケリー)は、縛り首になる直前に大金持ちのメキシコ人実力者ドン・フェルナンド(フォルコ・ルリ)から救われた。フェルナンドは、恩を売ったスタークに、ある依頼をする。それは、家を飛び出してチャーリー少佐(キーナン・ウイン)率いる野盗の仲間入りをしている息子のフィデル(ファブリツィオ・モロニ)を連れ戻すことだった。破格の報酬でその仕事を引き受けたスタークは、フィデルを捜しだしフランシスコのもとへ連れて行こうとする。

しかし、フィデルは手の付けられない不良少年、隙あらば逃げ出そうとしてスタークとの丁々発止のやり取りが繰り返される。物語の大半はこの2人の道中における様々なエピソードで構成されており、スタークは、吊り橋から落とされそうになったり、水のないまま砂漠で彷徨する羽目になったりと、散々苦労しながらもやっとフェルナンドの元にフィデルを送り届ける。

しかし、報酬を受け取って立ち去ろうとするスタークは、フェルナンドの真の目的を知ることとなる。フィデルはフェルナンドの妻ドナ(リンダ・シーニ)の不倫の結果として生まれた息子で、フェルナンドはフィデルをドナの目前でなぶり殺しにするために連れ戻したのだった。連行する過程で散々フィデルから苦労をかけられながらもいつしか友情めいたものを感じていたスタークの怒りが爆発した。

フィデルを救い出したスタークは、二人で協力しながら、フェルナンド一味と大珠激戦を展開する。このラストの銃撃戦は、マカロニウエスタンらしさに溢れ迫力満点。サンタ・マリア・ロミテリの音楽の効果も素晴らしく、劇場未公開作品群の中でも屈指の出来栄えといえるだろう。ちなみに監督フランク・B・コリッシュはセルジオ・コルブッチ監督の弟であるブルーノ・コルブッチである。