「禿鷹の餌食(73)」

LA PREDA E L’AVVOLTOIO(伊)「禿鷹の餌食」、PREY OF VULTURES(英)「禿鷹の餌食」劇場未公開

カテゴリー(Peter Lee Lawrence)

監督ラファエル・ロメロ・マルチェント、脚本ラファエル・ロメロ・マルチェント、ホセ・ルイス・ナバロ、撮影マリオ・カプリオッティ、音楽ノラ・オルランディ、出演ピーター・リー・ローレンス、オーキッド・デ・サンティス、アンドレス・メサト、エドワルド・カルボ、ラフ・バルダサーレ、ルイス・インドーニ、カルロス・ロメロ・マルチェント、フランク・ブラーニャ

多様な題名がつけられていて特定することが難しい作品の一つ。内容からすると英語の別題名「THE ARTIST IS GUNFIGHTER」が最もぴったり当てはまるだろう。牧場主オハラ(ルイス・インドーニ)の息子ダニー(ピーター・リー・ローレンス)は絵を描くことが得意。しかし、それ以上に拳銃の腕前も一流だった。

東部で絵の勉強をしたいというダニーの夢を叶えてやるため、ルイス氏は、牧場を売り、ダニーといっしょに東部へ旅立つことにする。しかし、旅の途中、覆面をした強盗に馬車が襲われ、乗客は彼を除いて皆殺しにされてしまう。一人だけ生き残ったダニーは、得意の絵の腕前を生かして“拳銃のホルスター”“帽子の飾り”“ブーツの模様”など強盗一味の特徴について記憶をもとにスケッチしておくという新趣向。

やがて町に付いたダニーは、保安官(アンドレス・メサト)の助けを得ながら仇を一人ずつ見つけては倒していく。さらに、ダニーは保安官の娘ジャネット(オーキッド・デ・サンティス)と愛し合うようになるが、保安官の拍車が、仇の一人が使用していた物であることに気づき、ダニーは恋と復讐の狭間で悩むというお決まりの展開。

さらには、陰の黒幕 だった町の実力者ルー・スタッフォード(カルロス・ロメロ・マルチェント)と悪徳判事(フランク・ブラーニャ)の陰謀で、ダニーは裁判にかけられることになる。しかし、保安官の拍車は、スタッフォードから送られたものであることが明らかになり、最後は、保安官と町民の協力を得て、多対多の銃撃戦。その結果、宿敵スタッフォードと判事を倒してジャネットとの恋も成就させる。

「新・夕陽のガンマン(67)」を思わせる展開で、ラストの銃撃戦もスケールが大きくなかなか迫力がある。しかし、残念なことに音楽も「皆殺し無頼(66)」の使い回しなら、銃撃戦の場面も「DUE CROCI A DANGER PASS(68)」の撃ち合い場面の使い回しという有様。全体の流れもテンポが悪く間延びした印象だ。ただし、馬車から跳び降りざまに地面をころがりながら撃つなど、要所でピーター・リー・ローレンスのガンプレイが見られるのは収穫だ。