「暴力の日々(67)」

I GIORNI DELLA VIOLENZA(伊)「暴力の日々」、DAYS OF VIORENCE(英)「暴力の日々」劇場未公開

カテゴリー( Peter Lee Lawrence)

監督アル・ブラッドレイ(アルフォンゾ・ブレスチア)、脚本ジアン・ルイジ・バッチ、マリオ・アメンドーラ、パオロ・ロンバルド、アントニオ・ボカッチ、撮影ファウスト・ロッシ、音楽ブルーノ・ニコライ、出演ピーター・リー・ローレンス、ロザルバ・ネリ、ルイジ・バヌッチ、ネロ・パゾフィーニ、ロマーノ・プッポ、

南北戦争を舞台にした復讐もの。南部の牧場で働いているジョン(ピーター・リー・ローレンス)は、クリフォード(ルイジ・バヌッチ)率いる北軍の襲撃を受け、兄クレイ(ロマーノ・プッポ)とその妻リジー(ロザルバ・ネリ)を殺されてしまう。悲しみにくれたジョンは牧場を飛び出し、南軍崩れのブッチ(ネロ・パゾフィーニ)率いる一味に仲間入りして北部の軍隊を襲い始める。

しかし、やがて一味は容赦ない殺戮を繰り返すようになり、強盗目的で駅馬車強盗まで働くようになってしまう。一味の冷酷なやり方に反発を感じはじめたジョンは、密かに故郷に舞い戻るものの、故郷の牧場が北軍の支配下にあることを知る。さらに、恋人であった牧場主の娘クリスティン(ベバ・ロンカール)が、それとしらないまま憎き敵であるクリフォードと婚約させられようとしていることを知ったジョンは、クリスティンを連れ出して再びブッチ一味に合流する。

しかし、やはりブッチとジョンは相容れず、クリスティンを巡る仲間割れでブッチを殺してしまう。逃亡の果て、クリスティンを奪い返されたジョンだったが、彼はついに牧場主一家の前で牧場を襲った真の敵はクリフォードであることを暴き、決闘の末に倒す。

駅馬車強盗で罪もない一般の人を射殺するような悪行を重ねた主人公が結局は生き残り、恋人を連れて去っていくという結末はあまりにも無理があって後味が悪い。いくらマカロニウエスタンであっても基本的な善悪の区別もつかない主人公には感情移入できないのも当然だろう。一方、ニコライの音楽はトランペットを基調にした静かな曲想で画面の雰囲気を盛り上げている。