「1対1情けは無用(68)」

AD UNO AD UNO…SPIETATAMENTE(伊)「1対1情けは無用」、ONE AGAINST ONE…NO MERCY(英)「1対1情けは無用」劇場未公開

カテゴリー(Peter Lee Lawrence)

監督ラファエル・ロメロ・マルチェント、脚本エドワルド・M・ブロチェロ、ティト・カルピ、撮影エミリオ・フォレスコット、音楽バスコ&マンキューソ、出演ピーター・リー・ローレンス、ウイリアム・ボガート、デラニク・ゼラコウスカ、エドワルド・ファハルド、シドニー・チャップリン

ピーター・リー・ローレンスとウイリアム・ボガートという面白い顔合わせ。他にもエドワルド・ファハルド、クリス・ヒュエルタ、女性の相手役も「つむじ風のキッド(67)」と同じくデラニク・ゼラコウスカとマカロニ常連が顔を揃えている。

ローレンス扮するビル・グレイソンは、彼の父が軍資金強奪の汚名を着せられた上に4人の無法者から殺されていることを知らされた。かってビルの父親の部下であったと名乗りビルに手を貸す相棒のチャロ(ウイリアム・ボガート)とともに仇を捜しながら、一人ずつ始末していくビル。途中保安官の待ち伏せに合い負傷したビルをかくまう牧場の娘ドリー(デラニク・ゼラコウスカ)とビルは恋に落ちるが、ドリーの父親も仇の一人であった。

ガンプレイの見せ場も適度にちりばめてあり、このあたりまでは、けっこう楽しめるのだが、頂けないのはラスト。奪われた軍資金が目的でビルに協力していたチャロは、ドリーの父親を射殺してビルと決別する。しかし、なんとビルの真の狙いも、ビルの父が強奪したという軍資金を手に入れることにあり、彼が息子であるということも全くの嘘であったと告白する。

これまで散々助けてくれたチャロを砂漠に置き去りにして去っていくビルに向かって悪態をつくチャロ、このシーンは「続・夕陽のガンマン」のラストにそっくりだった。マカロニには、それまでの展開をご破算にしてしまうどんでん返しが意外性と勘違いしている演出が見受けられることがあるが、本作もその一つだ。音楽はバスコ&マンキューソ独特の軽快なマカロニ節になっている。