「貴様はしくじった、俺をすぐに殺せ!(72)」

HAI SBAGLIATO, DOVETI UCCIDERMI SUBITO!(伊)「貴様はしくじった、俺をすぐに殺せ!」、KILL THE POKER PLAYER(英)「賭博師を消せ」劇場未公開

カテゴリー(Robert Woods)

監督フランク・ブロンストン(マリオ・ビアンチ)、脚本マリオ・ビアンチ、撮影ラファエル・パチェコ、音楽カルロ・サビーナ、出演ロバート・ウッズ、フランク・ブラナ、スーザン・スコット、カルロ・ガッディ

マカロニの常連キャスト、スタッフにベテラン監督のマリオ・ビアンチが加わって作ったロバート・ウッズの賭博師もの。町の銀行が2人組の強盗に襲われ大量の金が奪われるが、実行犯たちも逃亡途中で毒蛇に咬まれて全員死んでしまう。金はどこかへと消え失せていた。実は裏で糸を引いていたのは、手を挙げている相手も平気で射殺する悪徳保安官バートン(フランク・ブラナ)だった。この町に流れてきた流れ者のギャンブラーのジョナサン・ピンカートン(ロバート・ウッズ)は酒場の女リリー(スーザン・スコット)をめぐってのいざこざから保安官から付け狙われることになる。

ジョナサンとライバル関係にあった賭博師カール(カルロ・ガッディ)が殺されたことからその嫌疑はジョナサンにかけられ、バートンの手によって留置所に放り込まれるが、なんと突如保安官事務所に押し入って来た賊によってバートンは射殺されてしまう。しかし、これは逃亡したジョナサンに全ての罪を着せようとするバートンの罠であった。企みを見抜いたジョナサンは保安官の悪巧みを暴き、殴り合いの果てに倒す。

チープな作り物の蛇がジャンプして喉に噛みついたり、あまりにも時代考証を無視したサイレンサー付きの拳銃が登場したりと、演出に首を捻らざるを得ない場面は多い。また、全体がミステリー仕立てのため、撃ち合うシーンは少なめで、撃ち合いとアクションの面白みが希薄という欠点がある。しかし、物語の途中で保安官が殺され、真犯人は誰かと思わせておきながら実は保安官は生きていたという展開や、蛇の毒を研究しているマッドサイエンティストが登場して毒蛇を暗殺の方法として使う等、マカロニウエスタンに新趣向を盛り込もうとした意欲的な作品であることは評価できる。

ロバート・ウッズも無帽にネクタイという賭博師スタイルでの活躍だ。はずれの少ない、音楽担当のカルロ・サビーナは、今回ものりのよいジャズ風の曲を提供している。