「悪魔の掌の中のコルト(72)」

UNA COLT IN MANO DEL DIAVOLO(伊)「悪魔の掌の中のコルト」、COLT IN THE HAND OF THE DEVIL(英)「悪魔の掌の中のコルト」劇場未公開

カテゴリー(Robert Woods)

監督フランク・G・カロル(ジャン・フランコ・パルダネロ)、脚本ジャン・フランコ・パルダネロ、アルフォンゾ・ブレスチア、撮影マルセル・マスコット、音楽ピエロ・ピッチョーニ、出演ロバート・ウッズ、ウイリアム・バーガー、ジョージ・ワン、フィオレッタ・マンノイヤ

PUGNO(拳)とMANO(掌)という単語のみが異なるだけだが、「UNA COLT IN PUGNO DEL DIAVOLO」と全く違う作品なので、混同しないように注意が必要。本作品は、刑務所で主人公のために命を亡くした友の無実の罪を晴らすために奮闘する律儀なガンマンの活躍を描く。全体のプロットは「行け、野郎、撃て!」に似ている。

刑務所に服役していたガンマンのロイ・コスター(ロバート・ウッズ)は、些細なことで看守といさかいになり、撃たれそうになったところを刑務所仲間のジェレミー・スコット老人に救われる。しかし、そのためにジェレミーは刑務所の懲罰にかけられて命を落とす。死ぬ間際にジェレミーは自らが無実であることを打ち明け、濡れ衣を着せられ た証拠の品である真珠のカフスボタンをロイに託す。出所後にジェレミーの家族のもとを訪れたロイだったが、ジェレミーの家族は彼を死に追いやったロイに冷たい。

しかし、ジェレミーの娘であるグレース(フィオレッタ・マンノイヤ)だけは、誠実なロイに好意を示すのだった。独自に、ジェレミーに罪を着せた犯人の追及を開始したロイは、町を牛耳っている酒場のオーナー、アイザック(ウイリアム・バーガー)であることを突き止める。アイザックは、紳士然とした見せかけとはことなり、裏で山賊のワーナー(ジョージ・ワン)と通じており悪事の限りを尽くしていた。証拠をつきとめようとしたグレースの弟がアイザックに撃ち殺されるに及んで、ロイはアイザック、ワーナーの一味との全面対決を決意する。

ラストの銃撃戦はけっこう撃ち合いの場面が盛り込まれており、ロバート・ウッズは銃を投げると見せかけての曲撃ちも披露している。ただし、残念なのはウイリアム・バーガーの扱い方。手下たちがロイと撃ち合っている間に馬車で逃走するものの、馬車から投げ出されてしまい、挙句には、自分の方が銃を持っているにもかかわらず、素手のロイに怯えてしまう情けなさ。ついにはジェレミーの妻に背後から撃たれて終わりとなる。活躍する場面はほとんどなく、ただの小悪党で終わってしまうこの役は、なにもバーガーが演じる必要はなかったと思われる。