「俺の名はマロリー‘M’は死を意味する(71)」

IL MIO NOME E MALLORY‘M’COME MORTE(伊)「俺の名はマロリー‘M’は死を意味する」、MALLORY MUST NOT DIE(英)「不死身のマロリー」劇場未公開

カテゴリー(Robert Woods)

監督マリオ・モロニ、脚本マリオ・モロニ、撮影ジュゼッペ・アクアリ、音楽ロベルト・プレガディオ、出演ロバート・ウッズ、ガブリエラ・ジョルジュリ、レナート・バルディーニ、アルテミオ・アントニーニ

ロバート・ウッズが血気盛んなカウボーイを演じる。インディアンとの混血という役柄なので、長髪に髭を剃り落としたスタイルで登場するものの、この設定は物語の展開に大きな意味合いをもってはいない。

軍を引退したハーパー大佐(レナート・バルディーニ)は、牧場経営に勤しむことを決意していた。しかし、この牧場を町のボスであるバート・アンブラー(テオドラ・コーラ)が狙って、さまざまな嫌がらせを仕掛けてくる。牧童たちは、恐れをなして牧場から逃げ出す中で、牧場を守るために奮闘するのは若き牧童頭のラリー・マロリー(ロバート・ウッズ)ただ一人。抜群の銃の腕をもつマロリーの存在で、アンブラ―の一味はハーパー大佐の牧場略奪を阻まれてしまう。しかし、なんとマロリーはバートの妹であるコーラ・アンブラー(ガブリエラ・ジョルジュリ)と愛し合う仲になってしまうのだった、というロミオとジュリエットパターンの物語展開。

ついにハーパー大佐はアンブラ―から殺されてしまうのだが、兄を殺さないでほしいと懇願するコーラの願いに仇討ちを諦めようとするマロリー。ところが、結末は、ハーパー大佐殺しの濡れ衣を着せられたことで彼に恨みを抱くアンブラーの手下の 一人ブラックストーン(アルテミオ・アントニーニ)とアンブラ―が撃ち合って相打ちになるというなんとも都合の良い幕切れ。

マロリーは自ら手を汚さず、また恋と正義との狭間で葛藤することもなく、あっさりと恋を成就させてしまう。壮絶な撃ち合いを期待しているマカロニファンとしては物足りない限り。牛を追うカウボーイの姿を背景に流れるロベルト・プレガディオ作曲による曲は、マカロニ節とは赴きを異にして牧歌的かつ流麗。生ぬるい結末の本作を象徴するような独特の世界観を作りあげている。