「急げフェルナンデス奴らを地獄へ叩き込め(68)」

PREGA DIO E SCAVATI LA FOSSA(伊) 「神に祈れ、そして貴様の墓を掘れ」、 PRAY TO GOD AND DIG YOUR GRAVE「神に祈れ、そして貴様の墓を掘れ」劇場未公開、TV公開題名「急げフェルナンデス奴らを地獄へ叩き込め」

カテゴリー( Robert Woods)

監督エドワード・G・ミューラー、脚本エドワード・G・ミューラー、ファビオ・ピッコーニ、撮影フランコ・ビラ、音楽マルチェロ・ギガンテ、出演ロバート・ウッズ、ジェフ・キャメロン、カルロ・ガッディ、カリスト・カリスティ、サイモン・ブランデル

ロバート・ウッズが革命の元英雄を演じる異色作。もはや革命への意欲も失ったかつての英雄フェルナンド・カマヨ(ロバート・ウッズ)は、アメリカに亡命し、抜け殻のような日々を過ごしていた。しかし、そこへ母から兄と兄嫁、友人らが反乱の嫌疑を着せられて殺されたことを知る。ついにメキシコに戻ることを決心したフェルナンドは、かつての盟友チプリアーノ(ジェフ・キャメロン)の元を訪れる。しかし、チプリアーノはもはや粗野な山賊に成り下がっており、革命の意欲だけでなく人としての情も失っていた。

チプリアーノは、革命のためではなく身代金を要求する目的で、富豪ドン・エンリケ(カリスト・カリスティ)の娘コンスエロ(クリスティーナ・ベンツ)を誘拐する。ところが怒り狂ったドン・エンリケは、逆に2時間以内に娘を取り戻さなければ町民を絞首台に吊すという条件をもちだしてコンスエロの救出をフェルナンデスに依頼するというおかしな展開になってしまう。フェルナンドは心ならずも町民のため、かつての仲間との対決を余儀なくされるのだった。

結局、チプリアーノを決闘で倒してコンスエロを連れ戻し、町民は釈放されて、ラストとなる。チプリアーノのマシンガン乱射による兵隊の皆殺し、フェルナンドのガンプレイや、フェルナンドVSチプリアーノの決闘、など見せ場は多いのだが、主役二人が登場するまで、やたらと不必要な場面が続くなど演出が間延びしてテンポが悪い。

しかも、自分の娘を助けるために町民を皆殺しにしようとする一番の悪役エンリケはそのままで、仲間同士が殺し合うという展開は何とも不愉快。結局主人公は悪に屈してしまったわけでラストの主人公のうつむいた顔が作品のすべてを表している。エンドタイトルが出ても、本当にこれで作品が終わったのか信じられなかった。ちなみに、日本題名はフェルナンデスになっているが、主人公の呼び名はフェルナンドが正しい。