「禿鷹のえさ(66)」

SETTE PISTOLE PER I MACGREGOR(伊) 「マクグレガーのための7丁の拳銃」、7GUNS FOR THE MACGREGORS(英)「マクグレガーのための7丁の拳銃」劇場公開作品、TV公開題名「夕陽の7人・禿鷹のえさ」

カテゴリー( Robert Woods)

監督フランコ・ジラルディ、脚本ビンセント・イーグル、フェルナンド・ディ・レオ、デュチオ・テッサリ、撮影アレッサンドロ・ウロア、音楽エンニオ・モリコーネ、出演ロバート・ウッズ、アガタ・フローリ、ニック・アンダーソン、レオ・アンチェリス、フェルナンド・サンチョ、ポール・カーター

スコットランド気質丸出しのおちゃめな一家、マクグレガー一族の活躍を描いた「マクグレガーシリーズ」の第1作。テレビシリーズのようなのりで気楽に楽しめる作品になっている。マクグレガー一族はスコットランドから移住してきた大所帯。一族の7人の息子達は皆、抜群のガンの腕を持っている。そのマクグレガー兄弟の長男グレゴール(ロバート・ウッズ)は、売りに出た牛を山賊一味に奪われた仕返しにその腕を見せて首領サンタアナ(レオ・アンチェリス)率いる悪党一味にもぐりこむ。

彼の目的はサンタアナ一味の計画を弟達に知らせることだ。弟・従兄弟達は、グレゴールの連絡を受けながら悪党の計画を次々に妨害していく。この妨害の方法にちょっと工夫が凝らされている。一味が銀行や列車を襲う情報をキャッチした弟達が、サンタアナの名を名乗って先に強盗を働いてしまうのだ。後からサンタアナ一味が押し入ったときには何も残っていないという次第。奪った金は後で返すためにきちんととっておくのだが、事前に知らせたり、用心棒になったりして守るのではなく、強盗をやって銀行を守るという遊び心がマカロニらしくて面白い。こうしたチームプレーの楽しさはこれまでのマカロニウエスタンにはなかったものだ。

しかし、その正体を見破られたグレゴールは一味に捕らえられてお約束のリンチに合う。救出に乗り込んできた兄弟達も一味に追い詰められ、建物にこもって押し寄せる敵との銃撃戦を展開。弾丸が尽きてピンチになった兄弟だったが、最後は父母・伯父伯母揃ってバグパイプを鳴らしながら救出にやってくる痛快さ。後期マカロニウエスタンの主流となったコメディタッチの味付けをいち早くとりいれた作品として注目して良いだろう。モリコーネのテーマ音楽「マクグレガーのマーチ」もこれまでのマカロニウエスタン音楽とは一転して、聞いているだけで元気が良くなる音楽だ。