「復讐の4ドル(65)」 

QUATTRO DOLLARI DI VENDETTA(伊) 「復讐の4ドル」、「FOUR DOLLARS FOR VENGEANCE(英)「復讐の4ドル」劇場未公開

カテゴリー(Robert Woods)

監督アルフォンゾ・バルカザール、脚本ブルーノ・コルブッチ、ジョバンニ・グリマルディ、撮影ビクター・モンリアル、音楽ベネデット・ギリア、出演ロバート・ウッズ、アンジェロ・インファンティ、アントニオ・カサス、ジア・アーレン、ホセ・マヌエル・マルティン、アントニオ・モリノ・ロホ、トーマス・トレス

一般的には、「星空の用心棒(67)」がマカロニ版「モンテ・クリスト伯(厳窟王)」と称されているが、「モンテ・クリスト伯」の名によりふさわしい作品が本作。遠征から帰還した北軍の若き将校ロイ・デクスター(ロバート・ウッズ)は恋人メルセデス(ジア・アーレン)との婚約を控えていた。しかし、デクスターは、金塊をワシン トンへ運搬する密命を果たす途中、マヌエル(ホセ・マヌエル・マルティン)率いるメキシコ山賊に襲われて金塊を奪われてしまった。しかも、その手引きをした犯人という無実の罪でデクスターは投獄され強制労働に従事させられることになる。死体に化け決死の覚悟で脱獄したデクスターは、縛り首にされそうなところを救ったメキシコ人ペドロ(トーマス・トレス)の力を借りて自らもポンチョをまとってメキシコ人に変装し、彼を罪に陥れた真犯人を捜し出す。真犯人は、彼の出世と結婚を羨むライバルであるバリー・ハーラー(アンジェロ・インファンティ)であった。マヌエルから正体を見破られ危機に陥るものの、デクスターの無実を信じるジャクソン大佐(アントニオ・カサス)から救出され、憎きハーラーとは、軍人らしくサーベルでの斬り合いで決着をつける。愛するメルセデスとの愛を成就させるラストや脱獄後に大金持ちになる設定がない点は原作と異なるものの、表面は友人のふりをする親友によって裏切られる展開や、死体袋に身を隠して脱獄する場面などは正に「モンテ・クリスト伯」だ。宿敵を演じるアンジェロ・インファンティが傑作「拳銃のバラード(67)」の、にこりともしないニヒルなキャラクターに比べて、嫉妬に狂うけちな悪党に成り下がっているため全く別人の雰囲気で悪役を演じているのも興味深い。