「彼の名はサム・ウオルシュ…しかし、人はアーメンと呼ぶ(71)」

ERA SAM WALBASH…LO CHIAMAVANO“COSI SIA”(伊)「彼の名はサム・ウオルシュ…しかし、人はアーメンと呼ぶ」、HIS NAME WAS SAM WALBASH…BUT THEY CALL HIM AMEN(英)「彼の名はサム・ウオルシュ…しかし、人はアーメンと呼ぶ」劇場未公開

カテゴリー(Robert Woods)

監督マイルズ・ディーン、脚本マイルズ・ディーン、撮影フランコ・ビラ、音楽ラロ・ゴーリ、出演ロバート・ウッズ、ディーン・ストラトフォード、デニス・コルト、カスター・ガリ、シモーヌ・ブランデル

マカロニ界のエド・ウッドと揶揄され、駄作を量産したマイルズ・ディーン監督作品の常連達にロバート・ウッズが加わった、小作品。

マッシュ・ドノバン(ディーン・ストラトフォード)をボスとするギャング一味は、彼らを密告した男に報復するためその男が経営する酒場を襲うが、たまたま酒場に居合わせたサム・ウオルシュ(ロバート・ウッズ)とその弟が、襲撃の巻き添えを食ってしまう。弟は殺され、サム自身も重傷を負う。かろうじて一命をとりとめたサム・ウオルシュの復讐劇が展開される。賭けボクシングの胴元として不正を働くドノバン一味は、町中から恐れられていたが、彼らをつけ狙うサムの存在に気づき、幾度も殺し屋を差し向けてくる。襲 い来る殺し屋たちを、その度に返り討ちにしたサムは、ドノバンの情婦(シモーヌ・ブランデル)に偽の情報を流させ、一味が襲撃してくる裏をかいて、馬車に積み込んでいたガトリングガンで全滅させる。

比較的撃ち合いの場面は多いのだが、いかんせんディーン監督の演出は稚拙にすぎる。例によってローマ郊外の空き地で繰り広げられる撃ち合いは、ロバート・ウッズが撃つ場面と手下が倒れる場面が単純に繰り返されるだけで、マカロニウエスタンの命ともいうべきガンアクションが退屈極まりない点は致命的。サムは、ドアが閉まる音に過敏に反応する恐怖症を抱えていたが、それがドノバン一味によって父が殺されたときのトラウマだったことが明かされる。ということは最初の襲撃で弟が殺されたのは偶然ということになるが、この筋立てはあまりにも不 自然。

不必要にスローモーションを使用しただらだらした殴り合いシーンなどとともに、やっぱりディーン監督の作品はこの程度とため息をつきたくなる。評価できるのは、オリジナルで作曲されたラロ・ゴーリのテーマ曲と、ギャング一味の雇った殺し屋3人組という触れ込みで、おなじみのピーター・マーテル、ゴードン・ミッチェル、リンカーン・テートがそのままの名前で顔見せしているサービスシーンが挿入されているところぐらいだ。