「トリニティの兄弟ジェシーとレスター(72)」

JESSE E LESTER DUE FRATELLI I UN POSTO CHIAMATO TRINITA(伊)「トリニティの兄弟ジェシーとレスター」、JESSE AND LESTER TWO BROTHERS IN A PLACE CALLED TRINITY(英)「トリニティの兄弟ジェシーとレスター」劇場未公開

カテゴリー(Richard Harrison)

監督ジェームス・ロンドン(リチャード・ハリスン)、脚本レンゾ・ジェンタ、リチャード・ハリスン、撮影アントニオ・モディカ、音楽カルロ・サビーナ、出演リチャード・ハリスン、ドナルド・オブライエン、アンナ・ジンネマン、ジョージ・ワン、ジノ・マルトラーノ、リック・ボイド

多くのマカロニウエスタンに出演している俳優のリチャード・ハリスンが、制作、監督、脚本、主演と4役をこなしてつくりあげた作品。慣れない監督業ながらそれなりに軽いタッチのコメディに仕上がった。

親の遺産である金鉱を相続するために、久々に出会ったジェシー(リチャード・ハリスン)とレスター(ドナルド・オブライエン)の兄弟。しかし、プレイボーイでガンマンのホセと敬虔なモルモン教徒で人殺し反対のレスターは何かと考えや習慣が合わない。せっかく相続した金鉱から得た大金の使い道をめぐって遊興場を建てるか、教会を建てるかと意見が対立、それぞれを建設したがる二人の間で話がまとまらない。そんなところを、狙っていた盗賊ポーカー(ジ ノ・マルトラーノ)一味に金をさらわれた2人は、協力して犯人を追跡することにな る。

やっとのことで金を取り戻したジェシーは、レスターに内緒で遊興場を建ててしまう。それを知ったレスターは怒りのあまりに発狂、ジェシーの建築した遊興場をダイナマイトで破壊するという暴挙に出る。しかし、そんな二人が争っている隙を狙って売上げを狙ったポーカー一味が大挙して町を襲撃してくる。迎え撃つは、拳銃を使えるジェシー1人だけ。ついに腕を撃たれたジェシーは絶体絶命。ここで、人殺しを否定していたレスターは、神に許しを請うと拳銃を拾って目をつむったままのデタラメ撃ち、これが見事にポーカーに命中してめでたしめでたしという結末。

性格の違う2人のかけあいが楽しい。非暴力主義者のレスターではあるが、ジェシーを賭けボクシングに無理やり出場させて掛け金をせしめたり、崖の上から石をけり落して敵の馬を暴走させるなど、なかなかちゃっかりしたところを見せている。また、酒場のオーナーとして、マカロニウエスタンの常連ジョージ・ワンが、要所で突然顔を出して物語を引っ掻き回す役を楽しそうに演じている。撃ち合いの場面も多く、日本未公開ながら、楽しめる作品だ。