「続・荒野の無頼漢(72)」

IL WEST TI FA STRETTO,AMICO…E ARRIVATO ALLELUIA(伊)「西部は狭いぜ、またアレルヤに出会っちまった」、RETURN OF HALLELUJA(英)「帰って来たアレルヤ」劇場未公開、TV公開題名「続・荒野の無頼漢」

カテゴリー( George Hilton)

監督アンソニー・アスコット、脚本ジョルジュ・シモネッリ、ティト・カルピ、撮影ステルビオ・マッシ、音楽ステルビオ・チプリアーニ、出演ジョージ・ヒルトン、リンカーン・テイト、アガタ・フローリ、ロベルト・カマルディエル、リカルド・ガローネ、ネロ・パゾフィーニ、ウンベルト・オルシ、パオロ・ゴッツリーノ

「荒野の無頼漢」の完全な続編。前回と同様、アレルヤ(ジョージ・ヒルトン)は、再びメキシコのラミレス将軍(ロベルト・カマルディエル)からエル・ニーニョと呼ばれるアステカの偶像を取り戻すことを依頼される。メキシコ革命にインディアンの協力を得ることが、ラミレス将軍の狙いだった。エル・ニーニョを奪うべき相手は、偶像を皇帝側に高く売りつけて一儲けを企む貿易商のファーガソン(ウンベルト・オルシ)だ。その像を狙うのがスコットランドからやってきた女盗賊フローラ(アガタ・フローリ)とキルトをまとったアーチー(リンカーン・テイト)の男女泥棒コンビ。

フローラは、駅馬車でエル・ニーニョの入ったバッグを手に入れるのだが、執拗に追跡するオーストリア軍から逃れるため、バッグを投げ捨ててしまう。そのバッグは、農夫アベル(ネロ・パゾフィーニ)が拾い、質屋に売り飛ばしてしまう、という具合に、エル・ニーニョの入ったバッグがあちこちに移動し、その後を追って、ハレルヤ、フローラ、アーチー、ファーガソンの子分ドレイク(パオロ・ゴッツリーノ)らが、盗ったり盗られたりを繰り返して右往左往するという物語展開。

登場人物もエピソードも前作を踏襲しているが、今回の方がコメディ色が強く、お笑いシーンが中心で銃声はラストの一場面を除いてほとんど聞こえてこない。ハレルヤがゴルフの要領で敵の見張りをKOしたり、バグパイプにコショウを仕込んだ新兵器が登場したりと真面目な場面がほとんど見られないのだが、それらのギャグがあまりにお粗末で1作目とは比べられないほど作品としてのレベルは低い。このドタバタギャグを前面に押し出した作風はヒルトンがハレルヤと同じスタイルのヒーローを演じる「トレセッタ」のシリーズへと引き継がれ、ますます悪い方向へ退化していってしまう。