「カーバー&パコ~トゥー・マッチ・ゴールド(74)」

LO CREDEVANO UNO STINCO DI SANTO(伊)「人は彼を紳士だと信じていた」、TOO MUCH GOLD FOR ONE GRINGO(英)「アメ公には多すぎる黄金」劇場未公開、TV公開題名「カーバー&パコ~トゥー・マッチ・ゴールド」

カテゴリー(Anthony Steffen)

監督ホアン・ボスチ(イグナシオ・イクイーノ)、脚本ホアン・ボスチ、レナート・イッソ、撮影ジュリオ・ペレス・デ・ローザ、音楽マルチェロ・ジョンビーニ、出演アンソニー・ステファン、フェルナンド・サンチョ、タニア・アルバラード、ダン・マーティン、マヌエル・グティアン、ガスパー・ゴンザレス、ルイス・インドーニ

アンソニー・ステファンが黒いマントに身を包んだマカロニガンマンスタイルで登場。相手役がフェルナンド・サンチョ率いる山賊一味とくれば、これはもうどこから見ても変な小細工なしの典型的マカロニウエスタンだ。

けちなコソ泥の老人カーバー(マヌエル・グティアン)が釈放される日なぜか、牢の周りに名うての無法者たちが数多く集まって来る。実は、カーバーは20万ドルという金の隠し場所を知っていたのだ。出獄を恐れるカーバーと同じ牢に収監されていたメキシコ人農夫パコ(ダン・マーティン)と協力して無理やり出獄させた凄腕のガンマントラッシュ(アンソニー・ステファン)はカーバーの用心棒を請け負いながら金の隠し場所へ案内させようとする。ところが、旅の途中で出会った女だけのワゴンに招かれたカーバーはなんと心臓発作で急死してしまうのだった。

唯一の手掛かりは、カーバーが亡くなる直前に記した宝の在処を記した紙片を読んだパコの記憶のみだ。なんとか小さなメキシコの村にある聖者の像の中に20万ドルが隠されていることをつきとめた二人組だったが、トラッシュたちに先を越されたお尋ね者の一味が執拗に後を追ってくる。さらには、ロハス(フェルナド・サンチョ)率いるメキシコ山賊一味も、そのことを嗅ぎ付け、三つ巴の黄金争奪戦が開始される。貧しいメキシコの村の娘マリア(タニア・アルバラード)から金の隠し場所を聞き出して聖者の像を奪い去ったならず者集団のリーダー挌インディオ(ガスパー・ゴンザレス)らを倒してやっと勝ち残ったトラッシュだったが、黄金は何と相棒のパコが持ち逃げしてしまうというオチがつく。

ステファンのマカロニにしてはガンプレイの場面が少なめ。全体的に明るい雰囲気の中で展開される物語だが、村人を守ろうとしたマリアが悪党たちから撃ち殺されてしまう場面だけが全体の流れにそぐわない印象を受ける。また、マルチェロ・ジョンビーニの軽快な音楽も残念ながら「TUTTO PER TUTTO(67)」の使い回しだ。ちなみに本作は「カーバー&パコ~トゥー・マッチ・ゴールド」の題名でBS公開されたこともあるが、カーバーとトラッシュを間違えたのではないかと思われる、なんとも作品の本質から外れた題名だ。