「荒野の棺桶(66)」

UNA BARA PER LO SCERIFFO(伊) 「保安官の棺桶」、 COFFIN FOR THE SHERIFF(英)「保安官の棺桶」劇場公開作品

カテゴリー(Anthony Steffen)

監督マリオ・カイアーノ、脚本ジェームス・リード、デビッド・モレノ、撮影ジュリオ・オルタス、音楽フランチェスコ・デ・マージ、出演アンソニー・ステファン、エドワルド・ファハルド、アーマンド・カルボ、フルビア・フランコ

メキシコ国境近くに出没しては、悪逆の限りを尽くすルーベン・ロホ(アーマンド・カルボ)の一味。そんな凶悪なロホ一味が銀行を襲った際に手下の一人であるチェスターを救ったテキサス・ジョーと名乗る流れ者(アンソニー・ステファン)が仲間入りを志願してくる。過酷な仲間入りのテストも拳銃の腕前でクリアして一味の一人となったテキサス・ジョーの正体は元保安官のシェナンドーであった。彼は、オマハの町で強盗に襲われて殺された妻の復讐のため、ロホ一味に目星をつけて真相を探っていたのだ。

一味の動向を探るうちに彼らが旧友のウイルソン牧場を襲う計画を知ったシェナンドーは、事前にその情報をウイルソンに流し、計画を阻止する。しかし、そのことをロホの腹心マードック(エドワルド・ファハルド)に見破られてリンチを食らう。さらにウイルソン牧場から一人娘のジェーンをさらって来たロホはマードックに向かってこう言い放つのだった「オマハのときと同じだ好きにしろ。」真犯人が誰であるかを悟ったシェナンドーは、一味の隙をついて縄を焼き切り、凄まじいガンファイトで一味を皆殺し。人気のなくなった町で生き残ったマードックと対決して妻の仇を討つ。

どこにでもあるような典型的ストーリーに乗っ取ったステファンマカロニ。劇場では大映系の邦画と同時に公開されたこともあり、日本語で吹き替えられての公開だった。ディズニーの子供向け作品ならばともかく、マカロニウエスタンを劇場で日本語公開されては、興味も半減したことだろう。しかし、ストーリーは平板であるものの、大きな破綻もなくきちんとまとまっている。また、相変わらずステファンのガンプレイは迫力十分、岩場での入団テストを兼ねたかくれんぼのような撃ち合いや、一味のアジトから脱出する際のガンプレイは見せ場の一つ。さらに、シェナンドーを狙って階段の下に潜むマードックを倒れざまに振り向いて撃つ場面は格好良かった。

ラストで仇を討ったシェナンドーが保安官バッジを水の中に投げ入れるシーンは「ダーティーハリー」にも借用された(?)名シーン。デマージの音楽も相変わらず聞かせてくれる。