「荒野の死闘・無情の賞金稼ぎ(68)」

I MORTI NON SI CONTANO(伊)「数えきれない死」、 CRY FOR REVENGE(英)「復讐の雄叫び」劇場未公開、DVD公開題名「荒野の死闘・無情の賞金稼ぎ」

カテゴリー(Anthony Steffen)

監督ラファエル・ロメロ・マルチェント、脚本マルコ・レート、ビットリオ・サレルノ、ラファエル・ロメロ・マルチェント、撮影フランコ・デリ・コリ、音楽マルチェロ・ジョンビーニ、出演アンソニー・ステファン、マーク・ダモン、ラフ・バルダサーレ、ピエロ・ルッリ、マリア・マルティン、ルイス・インドーニ、デラニカ・ザウラコウスカ、ルイス・バーブー

同じマルチェント監督作品の「追跡者ガリンゴ(69)」も同じイタリア語原題で公開されたため、本作品と混同されることが多いようだ。本作品はマーク・ダモンとアンソニー・ステファンがコンビの賞金稼ぎを演じて華麗なガンプレイを披露する痛快作。

賞金稼ぎを生業としているジョニー(マーク・ダモン)とフレッド(アンソニー・ステファン)はお尋ね者を追って町に居座っているうちに、農民が町のボス、ロジャース(ルイス・インドーニ)一味から不当に土地を奪われようとしている事実を知る。フォレスト牧場の娘エリザベス(デラニカ・ザウラコウスカ)に熱を上げたジョニーの一押しもあって、牧場を守ってやることにした二人組みだったが、隙をつかれてフォレスト一家は皆殺しにされてしまう。二人組の命を狙って雇われた殺し屋ラシター(ラフ・バルダサーレ)一味を片付けると二人は悪徳保安官(ピエロ・ルッリ)を囮に使って、待ち伏せる一味との対決の場に向かう。

チームプレイを生かしたガンファイトあり、ジョニーの持っている黄金の拳銃をめぐる謎解きありでけっこう楽しめる作品に仕上がっている。ただ、せっかくほのぼのとした雰囲気で描かれる牧場主フォレストの一家との交流が一転して虐殺のシーンに代わる描写は後味が悪い。

さらに、黄金の拳銃をもつジョニーのことを里子に出した息子だと確信したロジャースの妻ベドア(マリア・マルティン)が、背後からロジャースを撃ち殺すという結末になるのだが、実はこれが完全なベドアの勘違いだと判明する。大笑いして去っていくジョニーとフレッド。このコメディがシリアスか焦点が定まらないところが、ラファエル・ロメロ・マルチェント監督らしいというべきだろうか。