マカロニウェスタン大全 「ラッキー・ルーク」 1991

2021-04-22

LUCKY LUKE(伊)「ラッキー・ルーク」、 LUCKY LUKE (英)「ラッキー・ルーク」劇場未公開

カテゴリー(Terence  Hill)

監督テレンス・ヒル、脚本ロリ・ヒル、撮影カルロ・タファーニ、音楽アーロン・シュローダー、出演  テレンス・ヒル、ナンシー・モーガン、ロジャー・ミラー、フリッツ・スパーバーグ、ドミニク・バルト、ボー・グレイ、ソニー・トリニダード、ネール・サマーズ

テレンス・ヒルは、「花と夕陽とライフルと…風来坊(70)」でマカロニウエスタンのニューヒーローとなっただけではなく、イタリア娯楽映画の代表的スターとなった。しかし、彼は、西部劇ファンへの思いを忘れず、1990年以降、年老いてからも本作と、もう1本バット・スペンサーとの共演を再度実現させた「BOTTE DI NATARE(94)」という2本のマカロニウエスタンに主演している。特に本作は、テレンス・ヒル自らがメガホンを取った作品ということで注目されたが、残念ながらヒットは見込まれないと思われたのか、結局劇場公開はされず、テレビムービーとして放映、その後テレビシリーズ化され、8本の作品が制作されている。

デイジータウンという愛らしい名前の町は、名前とは裏腹に荒くれ者が跋扈する無法の町だ。しかし、その町に自分の影よりも速く抜くというガンマンのラッキー・ルーク(テレンス・ヒル)がやって来る。自慢の早撃ちで、悪党どもを一掃したルークは町の保安官に任命され、町の歌姫ロッタ(ナンシー・モーガン)との間にもほのかな愛が芽生える。しかし、凶悪なダルトン兄弟(フリッツ・スパーバーグ)らがインディアンを扇動して町に乗り込んで来たため、ロッタとの仲も、ぎくしゃくし始めたルークは、一旦町を去るが、デイジータウンの人々の危機を救うため、再び町に戻って来る。

ルークはインディアンとの和解を果たし、ダルトン兄弟を町から追い出してめでたしとなる。ナレーションを愛馬のジョリー(声はロジャー・ミラー)が努め、最後の決闘でもルークの危機をジョリーが盾となって助けるという場面も用意してある。しかし、馬に解説させたり一部アニメで処理されたりというユルイ構成が、本作が劇場公開されなかった大きな要因だと思われる。ちなみに、ラッキー・ルークという主人公名・原題は、ベルギーの有名な西部劇漫画の主人公に由来している。