「ときとして、人生は辛くないかいプロビデンサ?(72)」

LA VITA,LA VOLTE,E MOLTO DURA,VERA PROVIDENZA?(伊)「ときとして、人生は辛くないかいプロビデンサ?」 SOMETIMES LIFE IS HARD,EH PROVIDENCE(英)「ときとして、人生は辛いものだよプロビデンサ」劇場未公開

カテゴリー(Tomas Milian)

監督ジュリオ・ペトローニ、脚本ディーン・クレイグ、アントニオ・マリノ、ジュリオ・ペトローニ、撮影アレッサンドロ・ド・エバ、音楽エンニオ・モリコーネ、出演トーマス・ミリアン、グレッグ・パルマー、ジャネット・アグレン、ステリオ・カンデッリ、ディエータ・エプラー、モーリス・ポリ、ケン・ウッド

豪華なスタッフとキャストで作り上げたとんでもないおとぼけ作品。トーマス・ミリアンがチャップリンそっくりのキャラクターで登場するドタバタコメディの第一作目だ。賞金稼ぎのプロビデンサ(トーマス・ミリアン)は、お尋ね者のハリケーン・キッド(グレッグ・パルマー)を捕らえてはこっそりと脱獄させ、何度もそれを繰り返して賞金をせしめている。しかし、キッドもさるもので、逆にプロビデンサをハリケーンキッドと偽って保安官に突き出すという作戦に出た。二人の間を立ちまわりながら金をだまし取ろうとする酒場女ステラ(ジャネット・アグレン)や、南軍崩れの悪党アーサー・ジェームス大佐(ステリオ・カンデッリ)、偽札づくりの黒幕ベンドルトン保安官(ディエータ・エプラー)らのキャラクターが次々に登場し、互いをだましあいながらの珍道中がさまざまなエピソードに彩られながら展開される。

後半は、追って来る大佐一味を、プロビデンサ特製の武装馬車で次々に撃退する見せ場。この馬車は、空き缶を転がして馬を足止めする仕掛けを手始めに、煙幕や放水、パイ投げマシーン、さらには同乗者を馬車の外へバネ仕掛けで弾き飛ばしてしまうという007さながらの仕掛けまで装備したスーパー兵器。ラストは、馬車を爆破して、大佐一味を壊滅させるが、そのはずみに開拓民たちが教会建設している最中の鐘楼にキッドが隠した金が善良な人々の上から降り注ぎ、すべてが水の泡となってしまう。

ペトローニ監督の手になるだけに多くの予算が掛けられ、豊富なギャグやラストの追撃アクションなど、それなりに楽しめるようになっている。アルベルト・デ・マルティーノ監督による続編も作られたことから本国でもけっこうヒットしたのだろう。しかしやはり、ミリアンのふざける姿はあまり見たくないというのが正直な気持ちだ。